第9条〜第12条 よく考えよう! な条文たち

第9条 投稿作品、投稿コンテンツ

 ここからは会員特に書き手の方々は要注意して確認していかなければならない項目である。これから説明する条文は最も『会員』に近いところを司っているからである。


 まずは投稿した作品、またはコンテンツと呼ばれているレビューコメントや応援コメントなどなどについて。


 この条文で最低限理解しなければならないのは、投稿作品や投稿コンテンツを元に発生した問題は投稿した『会員』本人の責任であるとはっきりさせている点である。ほかの利用者や第三者(利用者ではない)から疑義申し立てやクレームがあった場合、運営は関知しない、としている。よくショッピングセンターの駐車場にある、「駐車場内の利用者同士のトラブルについて当店は対応いたしかねます」という文言と同じだ。


 本条では他に投稿作品、投稿コンテンツの使用について、二次創作の投稿について、運営による投稿コンテンツ保存についてを規定している。

 会員と運営はカクヨム上に存在する投稿作品・コンテンツを見て利用することができる。

 二次創作は運営が指定した作品のみ。

 運営は投稿コンテンツを保存する義務を負わない。これを会員は受け入れること。


 二次創作というワードが出てきたので捕捉をすると。

 運営はこのワードを第1条で定義すべきである。

 二次創作、法的に二次的著作物を噛み砕いて定義すると、「他著の翻案権を行使した創作物」である。原著者の許可がなければ、「他著の翻案権及び同一性保持権を侵害した創作物」となり、著作権法違反である。


 カクヨムにおいては、サービスの内容上『当社が指定する作品タイトル』に限って翻案権を許可していると解釈できるので、「当社が指定する作品を原著として翻案すること」を二次創作という語が示すものとしなければならない(ガイドライン上の内容を踏まえると、もう少し長い内容となるが、あくまで利用規約上の中ではこの定義に落ち着く)。


 一次創作にせよ、二次創作にせよ、書いたものの責任は書いた人にある、とはっきりさせるのがこの条文なのだ。

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