人狼の警備員#1
人間界で七夕という名の行事が行われているこの日、私たち警備員は普段以上に五感を研ぎ澄ませて警備に当たっていた。
「お疲れ様です」
「これは、ソルトさんではありませんか。お疲れ様です。お仕事の方は?」
「ボクの店は通常通りの営業です。ボクも天の川を見たいので」
今夜のユグドラシルは天の川というそれはそれは美しい星の集団を観測するために23時まで営業を行うことになっており、店によっては23時まで営業時間を伸ばしている店もあるのだという。
「申し訳ありません。ボクとしたことがお仕事の邪魔をしてしまいましたね。引き続きお仕事頑張ってください」
「ありがとうございます」
私はその言葉に感謝の言葉を添えた敬礼で返し、うっかり緩めてしまっていた五感を再び研ぎ澄ませて警備業務に戻った。
7月7日 ヘリウム
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