おかしの駄菓子屋#8

 店を閉めた後、ジャックはクッキーボーイたちを招集した。


「終業時間を過ぎているのに残ってもらって申し訳ない。実は、ジャックが見つけた新味の駄菓子をいくつか試食してもらいたくてね」


 ジャックがそう言うとクッキーボーイたちは手を握ってその手をジャックに向けた。


「協力感謝する。早速準備するから待っていてくれ」


 そう言ってジャックはジャックの駄菓子屋のメインターゲットである少年少女たちからの人気が最もある棒状の駄菓子の新味5種類をそれぞれクッキーボーイたちの食べやすいサイズに切り分けて渡した。


「さあ、遠慮はいらない。思ったまま評価してくれ」


 ジャックとしてはどの味が美味しくて、どの味が好みではないかが聞ければ十分だと思っていたがクッキーボーイたちは誰も手を抜かずとても丁寧な評価を提示してくれた。



6月1日 ジャック・オー・ランタン

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