おかしの駄菓子屋#7

「モフッ! モフッ! モフッ!!」


 ジャックはただ淡々と麩菓子を食べていた。


「モフッ! モフッ! ゴフッ!!」


 少年少女もただ淡々と麩菓子を食べていた。


「まだまだのようだね、少年少女たち」


 ジャックはペットボトルとは違うプラスチックの容器に入った当たり付きのコーラを少年少女たちに配りながらそう言った。


「ジャックさんの言う通り麩菓子には飲み物が必要だったよ」


「でしょ?」


 数分前、ジャックの駄菓子屋に売っている麩菓子が何故ペットボトルとは違うプラスチックの容器に入った当たり付きのコーラとセットで売っているのか尋ねて来た少年はコーラを飲みながら納得したようにそう言った。



5月25日 ジャック・オー・ランタン

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