ユグドラシルの定休日③
「鍋パーティーをやりませんか?」
ソルトさんがそう言って来たのは昨晩の事だった。
「こんにちは」
お昼より少し前、お肉やシイタケをユグドラシル近くのスーパーで買って来た僕は鍋パーティーの会場である料理店インフィニティに到着した。
「オーナーさん、おはようございます。まだお鍋の用意は出来ていませんが、適当な席で理科さんが作ったお菓子を食べながらくつろいでいてください」
「ありがとうございます。あと、これ。ほんの少しで申し訳ないですけど、お鍋の材料になりそうな食材を持ってきたので良かったら使ってください」
「ありがとうございます」
袋の中の食材を見て目を輝かせたソルトさんはキッチンへと戻り鍋の支度を再開した。
予定されていた鍋パーティーの時間が近くなるにつれてインフィニティにはユグドラシルの従業員たちが集まり、気が付けばユグドラシルにある全ての店舗から最低でも1人はインフィニティに集まっていた。
「急なお誘いにもかかわらず、こんなにも多くの方に集まって頂けたこと嬉しく思います。座席の関係上立食形式となってしまいましたが、その分様々なお鍋をご用意いたしましたのでご歓談をしながら召し上がって頂けたらと思います」
ソルトさんの挨拶で始まった様々な種族が入り乱れての鍋パーティーは気が付けば夜まで続いていた。
1月24日 不知火世渡
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