234話 意思の強さ


 サティが真の姿を現したことにより広間には動揺とざわめきで溢れはしたが、特に取り乱す者はいなかった。ただ一人を除いては……。


「い、いや……いやああああああああ! 誰か! 誰か早くあの女を始末しなさい! 誰でもいいからあの汚らわしい新魔族の首を落として!」


 平静を失い無我夢中で命令を叫ぶ第一王女ラフィナ。その命を戸惑いながらも実行に移そうとする衛兵の動きを感じ俺もサティの身を守ろうとしたのだが。


(まだ俺に動くなというのか)


 サティは大丈夫だと言わんばかりに片腕で俺の動きを静止するよう指示してくる。

 だが確かに、未だ衛兵がサティを襲う様子はない。よく見れば衛兵の顔色にも不安が伺える。誰から見ても気が触れている王女の命令を実行してもよいのか困惑しているということか。


「おいおいマジで新魔族なのかサティさんって」


「ですがどの種族にも当てはまらないあの独特な姿は……間違いありませんよね」


 どうやらラフィナ以外にもケント達勇者パーティはサティのあの姿を見て新魔族であると確信しているようだな。


「ああ、サティは紛れもない新魔族だ。お前達は他に新魔族を見たことがあるのか?」


「うむ、我々はこの地を貶めようとしたメフィストフェレスという新魔族と直接対峙した経験を持つ。確か……ベルゼブルという人物の配下だったと聞いているな」


「五年間も人族のふりして皆を騙してたんだよ。あの時はちょっとヤバかったねー」


 ベルゼブル……終極神の器として消えたあの男か。なるほど、つまりその事件も奴が終極神を現界させるための布石……。


「で、でもよレイ。お前サティさんの恋人ってことは、このことも知ってたってことだよな。それでもずっと付き合ってんだよな」


「当たり前だ。……が、俺も最初に明かされた時には動揺を隠すことはできなかったな。それでも……俺はサティと共に生きることを選んだ」


 そしてその想いは今も……いや、あの時よりもより強く俺の胸の中で不変の誓いとして生き続けている。


「すげぇな……。俺は大切な人を想う気持ちじゃ誰にも負けてないつもりだったけど……お前のサティさんに対する想いは今まで出会った誰よりも強くて本物だ!」



「そんなことあり得ませんわ!!」



 勇者であるケントが俺達を認めることで周囲の眼差しも少しづつ和らいでいく中、ラフィナだけは変わらず激高した様子で否定を続けていた。


「きっとその女はあなたを利用してるだけなのよ。あなたが難じてる愛も絆も全部幻……。このまま信じ続けてれば傷つくのはあなたなの……わたくしはあなたのために言ってるのですよ」


「お姉様! それは言い過ぎです! 彼らは本当に愛し合っているのです!」


「黙りなさい! 新魔族との愛なんてあり得ない! ただのまやかしなのよ……!」


 サティとの絆を否定され、さらには侮辱するかのような暴言。もはや許せるものではない……と、先ほどまでの俺なら怒りを抑えられずに飛び出していただろう。

 だが今の俺がラフィナに対して湧き出てくる感情は怒りや憎しみではなく……哀れみだけだ。


「第一王女ラフィナ……サティの言う通りお前は可哀そうな人間だ。お前の薄っぺらな罵倒など俺には……ましてやサティにはまったく心に響くこともない」


 この女の声は自分より下の人間にしか向けられていない。高い場所から他人を見下ろし、同情や立場を利用して壁を張り声を遮る。だが俺達にはそんな壁は関係ない。


「くっ……な、ならヴォリンレクスの皆さんはどうです? あなた方の国に新魔族が紛れていたのですよ。そんなこと知る由もなかったでしょう? これは大問題という他ありません」


 そして、俺達の声からは耳を塞ぎ、自分の正しさを……自らの主張を守るために別の逃げ道を探し始めるか。どこまでも哀れでしかない……。


「……我々も彼女が新魔族であることは承諾済みです。無論我らが陛下もすべてを理解したうえで彼らを我々の下へ向かわせたのです」


「う、嘘よ……そんなのあり得ない。だって新魔族は世界の敵……そうでしょう?」


「はい、これまではそうでした。ですが、すでに新魔族との戦いは終わり、少なくとも世界共通の敵ではなくなりました。現に我々ヴォリンレクスは新魔族との和平に積極的に取り組んでおります」


 大使の発言に再び周囲に驚愕の声が湧き上がる。どうやらこの情報はまだ伝えていなかったようだな。だが確かに、新魔族の被害に襲われたこの国にそんなことを伝えたところで不信感を抱かれるだけだ。サティが自身の正体を現した今だからこそ効果を発揮する結果につながったということだな。

 それにすべてが真実であることに変わりはない。ルイファンとアリスティウスのおかげですでにお互いの種族が歩み寄り始めているのだから。


「なんと……その話が本当なら世界は大きく変革したと言える。となれば我が国も身の振り方を考えねばならないだろう」


「騙されてはなりませんお父様!? あんな話はすべて口から出まかせに過ぎませんわ! 新魔族との和平なんて荒唐無稽な話が真実であるわけがないのです!」


 ラフィナの発言こそ最初の反論とそう変わらない。が、先ほどと違うのは、あの女の言葉にはもうそこまでの力が宿っていないということだ。

 本性が暴かれ信頼を失い、世界の現状がより深く知れ渡ったことでこの国の誰もが協定を結ぶ方へ揺れている。もはやあの女に残っているのは第一王女という肩書だけでしかない。


「どうして……なぜ誰もわたくしに賛同しないのです!? この国には新魔族に滅ぼされかけた"真実"があるではないですか!」


「そんな古臭い"真実"にしがみ続けることが、今世界で巡るめく変わる"現実"に比べたらどちらが大事かみんなわかってるからさ」


「また……あなた!」


「あんたがどれだけ立ち止まっていようと世界は変わっていくものなんだよ。そしていつかやってくる"現実"から目を背けることはできないんだ!」


 逃れようのない現実は必ずやってくる。俺も、サティも、それを痛いほど味わってきた。そのたびに辛い"真実"を突きつけられ悲しみを負うことも……。

 だが、現実には立ち向かうことができる。逃げずに立ち向かった者にしか"真実"に喜びを得ることはできないのだと。


「なにを偉そうに……。ならば、なぜあなたは今までその姿を隠していたのかしら! 自分の本当の姿が受け入れられないことを恐れていたからでしょう? あなただって自分自身が本当の姿を恐れているのではないの!?」


「……」


 そんな怒りに任せた罵倒とも取れる問答にサティは考え込むと同時に新魔族の姿を抑えいつもの姿へと戻っていく。


「この姿でいるのは今の社会にとっちゃこっちの方が過ごしやすいからさ。ま、でもアタシ自身があの姿を恐れているのは当たってるかもね。現に一度新魔族と縁を切ってからは、よほどのことがない限りあの姿になろうと思わなかったしね……」


「ほ、ほら……あなただって自分が新魔族であることに負い目を感じて……」


「でもね、アタシは変わったんだ。今では人族の姿も、そして新魔族の姿も……アタシにとってはどちらも本当の姿で、胸を張って誇れるものであることに変わりはないよ!」


 その力強い返答と共に再びサティの体は燃え上がり、再び本当の姿でラフィナの黒い意思を跳ね除ける。

 ……いや、もうサティに『本当の姿』なんてものはない。どの姿もサティはサティなのだからな。


「なーんて、昔は人族を憎んでたこともあったしアタシの主張なんてブレブレなんだけどね」


 そんなこともあったな……。

 かつてサティは血を否定され人族を憎んでいた。だが人族から優しさを与えられたことでその憎しみから解放され……そして自分の血に刻まれていた本当の想いを知り、今のサティがいる。


「悲しいことも沢山あったさ……。でもアタシはそれを受け入れて未来へ進むって決めたんだ。だから、アタシに文句が言いたいならまずは同じ土俵に立ってみな! 過去を受け入れて、広い世界をその目で確かめなよ!」


「う……く……」


 もはやラフィナにはサティに言葉を返すこともできない。だがサティはそのまま玉座へと歩みを進めラフィナの下へと向かっていく。


「さ、サティ殿……なにを……」


「大丈夫、危害は加えないからさ」


 そして、ラフィナの目の前に立ち、ちょうど視線が平行に交わり合う位置に立つと……。


「それで考えが変わってくれたら、その時はアタシからあんたに「友達になってくれ」……って申し込むよ。いいかい、第一王女ラフィナール・クラムシェル」


 なんと、これまで罵倒を浴びせ続けられた相手に対し片手を差し出し握手を申し込むという驚きの行動にもはや誰も声を発せられずにいた。

 ラフィナはそんな差し出された手を見つめながらわなわなと肩を震わせ……。


パァン!


 その申し出を拒否するように差し出された手を弾いてしまう。だが俺にはわかる、あれは……ただの強がりだな。きっとサティもわかってるだろう


「わたくしの考えが変わってあなたと友達になる? そんなことはあり得ませんわ。だから、あなたの言う通り世界を見てわたくしの主張が変わらないことを証明してみせます!」


「……ああ、やってみせなよ」


 あの女、口ではああ言うもののすでにサティの口車に乗せられてる時点で自分が変わり始めていることに気づいてないな。

 だがこれで……。


「お父様、此度の協定を受け入れましょう。どれだけ他国の文化を取り込もうとも、わたくし達の国は取り込まれないということを証明するのです」


「う、うむ……ラフィナも了承してくれるならもはや拒み続ける理由もないだろう。ヴォリンレクスの大使よ、此度の協定、このアレキサンダー・レイル・クラムシェルⅢ世の名のもと結ぶことを承認したぞ」


「あ、ありがとうございます! では後日改めて盟約状の用意をさせていただきます。それと、後日我がヴォリンレクスにおいて協定を結んだ国家の代表を集わせ今度のため意見を交わし合う『世界会議』を開催するのですが、セレスティアルからも代表一人……」


「ならばその役目もわたくしが請け負いましょう。世界を見定めるちょうどいい機会ですから。では、わたくしはこれで失礼させていただきます」


 そう言ってラフィナは玉座の間から出て行ってしまった。最後にサティと視線を交わしながら、何も言わずに……。


 どうやらこれで交渉も上手くことが進み、不安要素はほとんど取り除かれたということか。ラフィナが世界会議に参加するというのが多少気にはなるところだが、会議に出席する人間はいずれも劣らぬ賢人ばかり、問題はないだろう。


「いやー慣れないことするもんじゃないね。恥ずかしすぎて顔から火が出そうだよ」


「てかサティっちは顔どころか全身から火噴出してるじゃん」


「おっとそうだったね。んじゃ人族の姿に戻っておこうかね」


 魔力を抑えいつもの姿に戻るサティ。今はまだ、この姿の方が騒がれずに済むが、いつか新魔族の姿でも人目を気にせず歩ける時代が訪れることを……俺は願っている。


「でもこれで全部解決して万々歳ってとこだね。そんじゃアタシらもこれで帰るとしようか」


「いや待て待てサティ。俺達の当初の目的は滞ってる交渉の手助けじゃないだろう」


「え? ……あ! そうだった、ムゲンに頼まれてた人探しをしなきゃならないんだった!」


 この反応は本当に忘れていたな……。まったくサティは頼りになる時は頼もしいが、たまに抜けているからかどこか見ていて危なっかしい。


「そういや結局アタシらの捜索許可ってどうなるんだい? もう勝手に探し始めちゃっていいのかな?」


「ふむ、協定が結ばれるとはいえ大陸中の厳戒態勢が解かれるのは時間がかかる。それは無理な話だな」


「ですので……お父様、サティさん達の大陸捜索の許可をいただけないでしょうか」


 先ほどはラフィナのせいで中断されてしまったが、もう邪魔をする者は誰もいない。


「うむ、もう我らがお主らの捜索を拒否する理由はない。それに、そちらのサティ殿には娘が世話になってしまったからな……。自由に大陸を捜すがよい。もちろん、我が国も協力は惜しまない」


「やったねレイ。これでやっとアタシらの仕事を進められるよ」


「ああ、それに国からの協力も得られたのは大きいな」


 当初の予定ならば俺とサティだけでこの広い大陸を捜索しなければならなかったところだが、大きな組織がカバーしてくれるとなれば人海戦術を駆使し手早くことを済ませることができる。


「当然俺達も協力するぜ! よっしゃ、まずはどこから探すか……」


「待たれよ勇者ケントよ。お主らは後日の『世界会議』に向けラフィナの護衛役として共に準備を進めるのだ」


「え~マジかよ~……せっかく久々に楽しく冒険かと思ったのによ~」


「文句を言うなケント、我が国の今後のかかった会議に出席するラフィナを我々が護衛するのは当然だろう」


「わたくしは構いませんよ。お姉様が自ら外の世界に足を運ぶとおっしゃったのです……わたくしも共にその姿を見届けたいです」


「そうだな。それに……ラフィナさんを護衛するってことは俺達も外国に行けるってことだろ! よっしゃー! 待ってろよまだ見ぬ外国の美女美少女達!」


「その件に関しては奥の部屋でじっくり話し合いましょうねケント様」


「あ、ちょ! 待ってクレア、冗談だって~!」


 黒い笑顔でケントの首根っこを掴んで引きずっていくクレア。あいつも懲りない男だ。


「そうだレイ、サティさん! あいつ……この大陸のもう一人の“勇者”星夜はこの間まで俺達と一緒に魔導師ギルドと戦ってたんだ! だからきっと、まだこの近くの町や村にいるかもなあ~~~~……」


 それだけ言い残して勇者一行も玉座の間から出て行ってしまう。肝心の勇者は引きずられていたが……。

 だがヒントは貰った。俺はサティと顔を合わせ頷き、ようやく本格的に捜索活動を開始するのだった。






「とは言うものの……近くの町や村もそこそこ多いから苦労するねこりゃ」


 後日、俺とサティはケントの言葉通り近くの村を回り始めたが成果はゼロだ。遠くの町や隣接してる小国にはセレスティアルから派遣された捜索隊が担当することとなったが、そちらからもまだ報告はない。


「本当にあいつの言う通りこの近くにいるのか、目的の人物とやらは」


「落ち着きなよ、あくまで可能性なんだからさ。でも、立ち寄った村での聞き込みはちょっと疑問が残ったけどね」


「サティもか、俺もそれは感じていた」


 これまで三つの村を立ち寄りはしたが、その中で聞いた“勇者”星夜の情報はどれも似たようなものだった。なんでも『颯爽と現れては謝礼も受け取らずに去っていく』という話だが、奇妙なのはその助けられた日がすべて同じだということだ。

 村から村までは馬車を使っても半日はかかるはずだ。だというのにその勇者はたった一日でその三つの村すべての問題を解決していた。


「確かに不思議だね。転移術でも使ってるのかね?」


「俺もそれは思ったが、そう簡単に使えるものでもないだろう」


 俺の持つアーリュスワイズは使いこなせればそれこそ簡単に転移を可能にするものだが、逆に考えれば神器を使ってこそ行えるレベルの話だということだ。


「ま、難しい問題は後回しにしようよ。新しい村も見えてきたことだしさ」


 どうやらいつの間にか新しい村に近づいていたようだな。どちらにせよ俺達の任務は地道に進めていくしか……。



「キャアアアアア!」



「「……!?」」


 突然女性のものと思われる甲高い叫びが聞こえ、俺達の意識はすぐにそちらに向けられる。


「今の悲鳴……あの村からだよ!」


「問題発生のようだな……すぐに向かうぞサティ!」


 俺達は流れるような動きで臆することなく迅速に村へと急行していく。こういった状況は俺達の国でもよく発生していたからな、慣れたものだ。


 そのまま村へとたどり着くと、そこで行われていた光景は……。



「この女の命が惜しかったら金目のもん全部出しなぁ!」


「俺達魔導師ギルドはまだ負けちゃいねぇ! 全部の村から金を巻き上げて再興してやるぜ!」



 なるほど、どうもあの男達は以前の魔導師ギルドの残党といったところか。サティもそれを察したらしく、すでに深紅のマフラーを身に着けている。そうだったな、これが俺達が活動する際の正式な姿だった。

 俺もマフラーを身に着け、サティと息を合わせ飛び出していく! まずは人質の安全確保だ!


「そこまでだ悪党ども! 『烈風拳ウィンドストライク』!」


「な、なんだ貴さ……ぐはぁ!?」


 俺の魔術が人質を捉えていた魔導師の顔面に撃ち込まれ、後ろに倒れるのと同時に拘束していた手を放され、そこをすかさず……。


「ほいっと……。救出完了だよ」


 サティの素早い動きによって人質の女性が助けられる。


「くそっ……な、何者だ!」


「アタシらかい? アタシらは悪を許さない正義の使者……その名も」


「「『紅聖騎団クリムゾンレイダーズ』だ(さ)!!」」


 第二大陸ではもはやおなじみの登場の仕方だが、やはりこの大陸の人間は俺達の存在を知らないために戸惑っているようだ。


「ちっ! 用心棒を雇ってるなんて聞いてねぇぞ!」

「ここは一旦退くぜ相棒!」


「あ! 逃げんじゃないよ! 追うよレイ!」


「ああ!」


 予想外の状況に魔導師達は撤退していく。しかし放っておけばまた悪事を働きに戻ってくるだろう。ここで捕らえ、魔導師ギルドに引き渡すのが最善だ。


「へっ! 俺達にはまだ仲間がいるんだ! そいつを連れて今度こそこの村をつぶしてやるぜ!」


 くそっ、意外と逃げ足が速い! すでに村の外に出て俺達の視界から外れるように消えてしまった。俺達が村の外に出た時にはもう姿が見えない。


「あいつら、仲間を連れてくるって言ってたね」


「ああ、ならばここで待ち迎え撃つのが……」



……ィィイイイイイン!



 その時、何やら聞きなれない音と共に何かがこちらに近づいてくるのを俺達は感じ取った。

 街道を真っ直ぐ、土埃を巻き上げながら近づいてきたは俺達の前で止まると、その謎の物体の上に乗っていた人物が顔を挙げこちらへ視線を向けてくる。


「まさかこいつが……あの魔導師達の仲間か」


「ここらでは見慣れない格好だな。お前達は……何者だ?」


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