181話 水面下の戦い
そうして、私とレイは商人のおっさんと共にやってきたサティと合流し、おっさんの言う『王城までの隠しルート』を目指し街の外周を歩いていた。
「しかし、この男が本当にこの国の王族と繋がりがあるのか? 俺はまだ半信半疑なんだが」
「レイは疑り深いなーまったく。ま、その話が本当かどうかっていう証拠はないけど、嘘だって証拠もないじゃないか。それに、いちいち疑ってたらキリがないよ」
道中サティとレイがおっさんの話の真偽について議論していたが、私としてもサティの意見に賛成だ。
確かに周りが敵だらけのこの状況で警戒を強めるに越したことはないが、そうやって自分達以外のものを信じられなくなっては先に進むことすらままならない。
「とりあえず、おっさんにも何か思うところがあるみたいだし、このままついていくのも悪くないはずだ」
ただ、考えたくはないが最悪の状況だけは常に予測し、切り抜けられるようにはしておきたいところだ。そうならないのが一番いいことではあるが。
「うし……皆さん、ここですぜ」
私達が話し込んでいると、おっさんが大きな岩の前で立ち止まる。かなり外周を歩きはしたが、ここは街のどのあたりなのだろうか?
少し離れて見れば、この街の象徴であるお城のてっぺん……の裏側が見える。正面の門からはお城の全容が見える程だったので、それなりの距離を歩いてきたとは思うが……。
「ここ……って、今まで歩いてきた場所と何も変わらないように見えるよ?」
「まぁまぁ姐さん、そう慌てなさんなって。この岩と街の外壁の間の地面に……ありやしたぜ」
そう言って商人のおっさんが地面に手を引っかけたと思うと、それは簡単に持ち上がりその地面には正方形の穴が出来上がる。
その穴には階段がついており、その方向から街の地下へと続いているだろうことが見て取れた。
「隠し通路か」
「そういうことでさぁ。ちょいと待っててくだせぇ」
おっさんは馬車から荷物を降ろすと次々とその地下へと運んでいく。そして、役目を終え空になった馬車はおっさんの指示に従ってこの場から離れていく。
「さ、準備は整いやした。誰かが来ない内に早く中へ」
さぁて、この道はいったいどこへ続いているのか……本当にこのおっさんは王族にゆかりのある人物なのか……。
すべての答えは、この先にある。
「かなりしっかりとした地下道だな」
商人のおっさんについて入った地下道は雑多に作られたようなものではなく、壁や天井を石材で補強しておりちょっとやそっとの衝撃では崩れる気配はまったくないと言っていい。
道中にはところどころに物資の保管場所や武器なども置いてある。加えて壁には魔道具の明かりが備え付けられ人が通ると自動で発動するようになっている。
「しかも結構入り組んでいる……まさか街の地下にこんなものがあるとはな」
「街の住民はこのことを知ってるのかい?」
「いいや、住民のほとんどはこのことを知りやせんよ。知ってるのはこの国でも有数の貴族家や王族、あとはその方々に信頼されてる商人くらいなもんです。いろいろと危ねぇ取引とかもある街ですからねぇ……」
なるほど、流石商人ギルドの本拠地を構える商業国家、ヤバい橋を渡るにはそれなりの備えが必要ってことだ。
「そういやさっきの商品は出入口の近くに置いたままだけどいいのか?」
「後で使いの者が取りにやってきやすんで。うちはいつもそういう決まりでしてね。……ですが、今日は緊急の用事ってことで、こちらから出向かわせてもらいことになりやすが」
商人の取引の都合というものか。商売人ってうのはあの手この手、どんどん新しい方法を取り入れて商売を成立させようとたくましい連中ばかりだからな。
「この地下道にはその商人と依頼人ごとに決められたルートがあるんでさ。んで……ここからが王族専用の通路ですぜ」
「通路と言われても……アタシには目の前に壁しかないように見えるぞ?」
サティの言う通り私達が向いている方向には壁しか見えない。まだ他にも道は続いているというのにおっさんがここで立ち止まった理由は……。
「大丈夫でさぁ、今どいてもらいますから」
「どいて?」
私達が疑問に思う中、おっさんは何の変哲もなさそうな通路の壁の前に立つと、おもむろに何かを喋り始める。
「商人番号46、ピグヌスの蹄、虹の川、竜の心臓」
と、私達にはまるで理解できない謎の言葉を壁に向かって語りかけるが、それに何の意味があるのか?
そう誰もが思ったその次の瞬間……。
ズズズ……
「おいおい、壁が動いたよ!?」
「いや待て、これはただの壁じゃないな」
この事態に驚愕する中私は気づく。動き出すまではわからなかったが、この一部分だけ魔力が宿っている。
だが決しておっさんが魔術を使って動かしたというわけでもない。つまりこれは……。
「ゴーレムか?」
「よくお分かりで。こいつはとある魔導師が作り出した壁に同化するゴーレム。それぞれの商人が持つ合言葉にだけ反応して動く仕掛けになってるんですよ」
「それにしてもかなり精巧な造りだな」
並みの造りではないのは見ただけでわかる。完全に壁と同化する擬態の精巧さはもちろん、同化している間の魔力の抑え方、合言葉を組み込ませる術式もしっかり作り込まれ手が込んでいる。
「こんなもの誰が作ったんだ?」
「俺は詳しいことまでは知りません。ですが、王族のお抱え魔導師が何人も協力して作り上げたとは聞いています」
「この国には魔導師ギルド以外の魔導師がいるのか」
「そりゃあもちろん。この国には金持ちの貴族も沢山いますから、そういう人達に抱え込まれた魔導師は少なくない。中には独自の魔導師組織を持ってる富豪もいるとかいないとか……」
そうか、金持ちが多いということは旧体制の魔導師ギルドに子供を通わせていたところもあったかもしれないしな。魔導師ギルドの技術だけを得たうえでこの国でそれを活かすというのもない話ではなさそうだ。
「もう予想はついてると思いやすが、この先は王宮に続いてます……。準備はいいですかい」
やはり王宮へと繋がる道も存在していたか。おっさんも「王家の直属」というくらいだからその可能性は十分考えていた。
おっさんにどんな考えがあるのかはまだわからないが、王宮に行けるというのならこちらとしても願ったり叶ったりである。
ただ問題はそこではなく……。
「おい商人、この先に進むのは別に構わない……が、本当にこいつらも連れていくつもりなのか」
私達の後ろでレイが拘束された一組の男女を引き連れながらおっさんに疑問を投げかける。
そう、それは先ほど戦い拘束した魔導師ギルドのブロンとシーラだ。おっさんの指示で一緒に連れていくこととなり、足の拘束だけを解除し捕虜のように引っ張って連れて来はしたが……。
「――!」
「――……」
二人を見ると、ブロンは大きく口を開けて怒りながら何かを訴えかけ、シーラの方はそんなブロンを呆れたように見ては何かを呟いている……ような動作をしているように見える。
声は聞こえない、ここに着くまでに騒がれたら面倒くさかったので私が『
「ええ、あんたらの強さの証明と……ついでに新商品の実験台として陛下の前に連れていくには丁度いい人材ですぜ」
「実験台って……なんかヤバいことやろうとしてるんじゃないだろうね」
「まぁ実験といっても商品の効力を試すだけでさ。うちは『安心、安全』をモットーにしてますよ……へっへっへ」
なんだか凄く誤解を招きそうな笑い方とともにおっさんは先へと進んでいく。商人って結構胡散臭い奴が多いように思えるのはなんでなんだろうな。
まぁそんなどうでもいいことは置いといて、今は私達も先に進むとしようじゃないか。
そして、入り口と同じように地面に設置されていたであろう地下道の出口を抜けると、そこはすでにどこかの屋内だった。
屋内といっても広いスペースに大量の物資が積まれており、ここが倉庫のような部屋だというのが理解できる。
「さ、こっちです。ゴーレムが動いたことですでに俺が来てることは伝わってるはずですからね」
おっさんが倉庫の扉を開けると、その先にはだだっ広い廊下や中庭のようなものが広がっていた。どうやら、王族に繋がりがあるというのは本当だったようだな。
「へ~、ここがこの国の王宮かい。なんか新鮮な気分だね」
「俺達の方とは造りや雰囲気も大分異なるな」
これからお偉いさんに会うかもしれないというのにサティは相変わらずマイペースだなぁ。レイはどこかソワソワしているようで落ち着きがない。
まぁレイは初めての他大陸だし、サティも他の王城に出向く機会なんてなかっただろうからおのぼりさんになるのも無理ないか。
「よし、あんた達はここでそいつらを見張っててくだせぇ。俺はちょいと話をつけてきやすんで」
そう言っておっさんは速足で奥へ走っていく。
さて、話が通るのにどれだけ時間がかかるだろう……と、思っていたら数分としない内に戻ってきたぞ。
「やけに早いな」
「それが……魔導師のあんさんの名前を出した途端、すぐに連れてくるようお達しが出されやして……」
「私の?」
「ん? この国に知り合いがいるのかいムゲン?」
「もしくは以前に何かやらかしたことがある……とかか」
「それはないっての……」
私はこの国に王族にコネなんて持ってないぞ、というかこの王都に訪れたことなんて一度もないはずだ。
だというのに私の名前が知られている? いったいどういうことだ?
「とにかく行ってみるしかないな」
なんにしても先に進んで確かめるのが一番手っ取り早い。それに、何が待っていようと私達の目的は変わらない。
少しして案内の兵がやってきて私達を城の奥へと連れていく。やがて城内で最も大きな扉の前にたどり着くと、その扉がゆっくりと開かれ私達を受け入れる。
その最奥、おそらく玉座に座っているあの初老の人物こそがこの王都マールガルド、ひいてはメルト王国の国王なのだろう。
周囲には騎士や兵士、そして召使いの姿が数人見受けられる。
ただ……そこにはどこか見覚えのある人物がいて……。
「わー! やっぱりムゲンくんだー!」
「ムゲン様、ご無事でなによりです」
そこにいたのは、これまた何とも懐かしい二人の姿だった。
あの元気よくこちらに手を振っている人物は間違いなくブルーメの魔導師ギルドの本部で受付をしていたマレルだ。それにその後ろにはマレルの母親でもあり私がブルーメに滞在する際の寮の使用人でもあったフィオネさんの姿もある。
これで合点がいった……私の名前を聞いてここまで通してくれたのは他ならぬ二人だったのだ。
「なんだいムゲン、知り合いかい?」
「ああ、魔導師ギルドにいた頃のな」
そう、彼女達は共に魔導師ギルドのあるブルーメに滞在滞在していたはずだ。特にマレルはギルドの受付嬢でもあったのだから、それがここにいるということは何かしらの理由があるとは思うが。
「それよりも、二人も無事でなにより……というかどうしてこの国に? 他の皆はどうなったんだ?」
「それは……」
「オホン! フィオネよ、再会を喜ぶのもよいが、まずはワシに話をさせてもらおう」
「申し訳ございません、国王陛下」
フィオさんの言葉を遮ってマールガルドの王様が話に割って入ってくる。そうだな、結果的にここへ通してくれたのはこの王様なんだから、先にそちらの話を聴くのが筋というものだろう。
「おぬしらの目的はそこの商人の話から聞いておる、対女神政権のための同盟を募っているとな」
「その件についてはこれを……あ、いや、こちらの書状を見ていただきたい」
慣れない感じでサティが自国から預かっていた書状を取り出す。
それを見たマールガルド王は少しだけ考え、近くの騎士にサティから書状を預かるよう無言で指示をした。
「この印は……第二大陸のものか」
「はい、アタシら……我々は、リオンハウス・ディル・ストリクト王よりその書状を賜り、このメルト王国とヴォリンレクス帝国との同盟を結ぶため遣わされた……ました」
「なるほど……ヴォリンレクス帝国との同盟を得るためにはまず我がメルト王国を懸け橋にしようという考えだな」
流石に年配の王様ともなると頭の回転が速い。私達の存在と書状を読んだだけでこちらの考えを全部見通されてしまった。
「ふむ、考え方は悪くはない」
「じゃ、じゃあ同盟を……」
「だが、ワシがこんな書状だけで首を縦に振ると思ったか?」
「なっ!? それは……」
「おぬしらとヴォリンレクス帝国と協力し魔導師ギルドの猛攻を抑えるのは悪い手立てではない。しかし、今ここでワシが女神政権側に付きおぬしらを追い詰めることも可能なことも確かだ」
王様の視線がブロンとシーラの方に向く。そうか、ここに二人を連れてきたのは今この場でどちらの勢力に付くのかをハッキリさせるため……。
つまり、この王様はメルト王国が私達の側に付くことによるメリットを提示しろと言っているのだ。流石……物事の損得の大きさを重視する商業国家というところか。
「あ、アタシらとヴォリンレクス帝国、それにこの国が同盟になれば魔導師ギルドも手を出しにくくなるし……それに……えっと」
「女神政権の傘下に入るといううことは多くの無駄な血が流れる! それを阻止するための同盟でもダメだというのか!」
「それだけでは不十分だな。逆に言えば、女神政権の傘下に入ることで救われる命もあるのだよ。少なくとも、国は維持されるのだからな」
サティもレイも言っていることは正しい……だがそれだけでは王様の言う通り不十分だ。今必要なのは、同盟を結ぶことで得られる可能性のある未来のビジョン……。
「……マールガルド王よ、私はこの同盟を結ぶことによってある一つの結果をもたらしたいと思っております」
だからこそ、ここは私が前に出る。元々この話を持ち掛けたのは私なのだし、私が説得するのが筋というものだ。
「ほう? では言ってみるがよい。おぬしは我々が同盟を結ぶことで何をもたらすのか」
「それは、この戦争の終結です。それも、多くの無駄な血を流さずに」
私の言葉に周囲がざわつき始めていく。突拍子もないことを言っているのは私も自覚している。
だが、私はこの同盟……ひいては同盟成立後に何を成すべきかの考えはある程度まとまっている。
ま、私の最終目標は世界平和だ。戦争の終結などそれこそ計画の始まりにしかすぎない。
「……確かに、少ない被害で戦争が終結するのならそれは素晴らしいことだ。だが、そんなことが本当に可能だというのか?」
「そうだぞムゲン。そもそもアタシ達は防衛目的のために同盟を結びにきたんだろう?」
確かにサティ達はここへ自国の防衛手段の一環として同盟を結びに来た。だが、私は"防衛"ではとどまらない、その先へと"攻め"にいく。
「可能である可能性は極めて高いはずです。ヴォリンレクスの力さえれば、我々の戦力と力を合わせることで魔導師ギルドの拠点を抑えられる。そうなれば女神政権と新魔族の戦争に介入し、戦いを諫めることも決して不可能ではないはず」
若干ハッタリが入ってはいるが……少なくとも私は可能だと信じている。今一番に抑えるべきは魔導師ギルド……それは間違いない。
新魔族との戦争に集中している女神政権をどうこうするのはその後でも十分に可能だ。
「なるほど、なかなかの自信だ。だがおぬしは一つ忘れておる……それは、ワシらもおぬしらもヴォリンレクス帝国と本当に同盟を結ぶことができるかという点だ」
「くっ、痛いところを突いてくる……。確かにその根拠を俺達は持ち合わせていない」
「おいムゲン! このままじゃ同盟が結べなくなっちまう!」
そう、確かに私達はヴォリンレクスの現状を知らないがゆえにその根拠を提示することができない。
「確かに私達にその根拠はない……」
「そうか……なら、残念だが……」
「だが、マールガルド王にはその根拠がある……違いますか?」
どうやら確信を突けたようだな。私の返答に王様の表情が険しく変わり、口を噤む。
これは、こちらが本当にすべて理解しているのか試しているってことか。
「一つ目の根拠は、商人のおっさんの存在だ。おっさんは魔導師ギルドにバレるとヤバい代物を運んでいた。しかもここまでの状況から依頼主は王様自身だと推測できる」
「内密な運びものだと珍しくもない。ここは商業国家の本拠地、一目に付かせたくない代物などいくらでもある」
「じゃあ二つ目の根拠だ。おっさんは私達がブロンとシーラの二人を倒したと知った時、突然私達をこの場所へと招待した。それは、魔導師ギルドに対抗できる存在を探していたからだと考えられる」
「それほどの力を持つ者をおびき出し、ここで排除するためともとれるであろう?」
なかなかに往生際が悪いというか、思慮深い用心深い王様なこって。ま、ただそうでもなきゃここまで魔導師ギルドを騙すことなんてできなかっただろうけどな。
「最後の根拠だ。私の名前を出した途端にすぐここへ通されたこと……。マレルとフィオさんがいたからってのもあるんだろうけど……それ以前に私を知っていたんだろう?」
今日、偶然この場所へ訪れたというのにこの対応の速さに私は違和感を覚えていた。まるで、待ち望んでいたものを受け入れるかのようなすんなり感。
「つまり、この国は中立を装っていながらその実、女神政権への対抗を考えていた。いや、二人がここにいてエリーゼ達の姿が見えないとこを見ると、すでに裏でヴォリンレクスと繋がっていると考えてもいい」
フィオさんがいてエリーゼがいないのはおかしいと考えてはいた。マレルもここにいるとなると、二人はブルーメから逃げてきたと考えるのが妥当だ。
しかしいくら逃げたとしても彼女達の力だけでは限界がある。となれば、エリーゼが各所に協力を呼び掛けた可能性が高い。
ヴォリンレクス皇帝であるディーオには面識があり、さらに親しい知り合いでもあるカロフ達の協力で今も裏で繋がっているのではないだろうか。
「ふ……ははは! なるほど、これは噂通りかなり頭の回る者のようだ!」
「お、おお? そ、そりゃどうも……」
なんだ? さっきまで難しい顔をしていたのにいきなり大声で笑いだしたぞ。
「おぬしの思っておる通り、エリーゼ公と彼女らから君のことは聞いていた。そのうえで、一つ試してみたくなったのだよ」
「すみませんムゲン様、こんな騙すような真似をして……」
「いや、それはいいんだけど……。じゃあ、やっぱ最初から同盟を結ぶつもりではあったんだな」
まぁなんとなくそんな気はしていたが……突然連れてこられたというのに断り方が強引に思えたし。
「そこにいる魔導師ギルドの交渉役の目を掻い潜りながらも我々は着実に準備を進めておった。そ奴らもワシらの裏を暴こうと嗅ぎまわっておったが……これでようやく我らの勝利ということだ」
こっちはこっちで水面下の戦いをずっとしてたってわけね……。ホント、商業国家は国全体でたくましいこって。
「えっと……ムゲン、つまりこれはどういうことなんだ?」
なんだかよくわからないという風にサティもレイも頭を捻ってしまっている。まぁこういうのは大体リアの役目だったろうしな、慣れないことして二人も大分疲れただろう。
ま、とにかくここまでいろいろあったわけだが、とりあえず……。
「同盟成功ってことだ」
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