登場人物(基本)

【シャーロット・アーチャー】


 この物語の主人公。通称シャーリー。18歳、貧乳。物語開始時点ではただの人間。


 十年前天と地が分かたれた際に行方不明となった親友、エスタ・フレミングを探しに、ハイヤーグラウンドからアンダーグラウンドに降り立った。その際に起きた騒動をきっかけに第八機関と出会う。


 小麦色の髪を後ろでくくって、Tシャツの上に革のジャケットを羽織り、ジーンズとスニーカーを身につけるのが基本スタイル。


 基本的には温厚で常識的な性格。破天荒な第八機関の中にあってはツッコミ役を担うが、ことエスタのことになると、かなり熱くなりやすい性格。


 やがてその激しやすい性格の部分が、他ならぬ第八によって開花する(させられる)ことになりそうだが……?



【フェイ・リー】


 第八機関の室長。29歳、中国系アメリカ人。美乳。


 常に涼やかで余裕のある笑みを浮かべている、第八機関のリーダー。酒とたばこをこよなく愛する享楽主義者であり、その言動は冗談と減らず口に塗れており本心をうかがい知ることは難しい。


 だが、室長としての矜持ははっきりと保持しているらしく、時折演劇のごとく述べられる長台詞には、確かな「街を救う」という信念が見えている。しかし――どうやらそれにさえ裏があるようで?


 あらゆる第八にまつわる事態を静観で解決するような側面も見え隠れする、謎だらけの女。その過去こそ、作品の謎を解く鍵になるかもしれない。


 さっぱりとした黒髪、目元のほくろ。ブルーストライプのシャツにすらりとしたスラックス。外出時にはロングコートを羽織る。



【グロリア・カサヴェテス】


 25歳、こってこてのLA住人。爆乳。フェアリル。


 三大欲求にどこまでも忠実な「ザ・脳みそ空っぽアメリカ人」。両方イケるタチを豪語しており、好きなものはいい男と可愛い女の子。


 とにかく裏表のない性格で快楽主義者であるが、同時に分け隔てない気前の良さと人の良さを持つ。そのため、シャーリーに対しては迷惑な先輩でありつつ、良き姉貴分でもある。フェイのことを「ダーリン」と呼んではばからないが、それが本心であるか冗談であるかは謎である。


 ミランダとはかなり年齢が離れているが、犬猿の仲である。しかしお互い、第八機関に必要な人材であると理解は示している様子。


 豊かな金髪、露出の激しいキャミソールにホットパンツ。バカバカしいまでに豊満なスタイル。



【ミランダ・ベイカー】


 34歳。貧乳。モロウ。


 常にネガティブ、常にメンタルがへろへろのくら~~~~い女性。世の中のすべてを不幸と呼び、それらを見通してしまう自分も不幸と呼んでいる面倒な女性。


 何かにつけ心にダメージを負い、激しく落ち込むため、クリニックのセラピーに通い続けている。常に幽鬼のような薄暗い雰囲気を漂わせているが、それを除けば意外なまでに冷静で落ち着いた大人の女性という印象がある。


 グロリアとは毎日くだらないことで喧嘩するような仲であり、少なくとも彼女自身はグロリアの享楽的な側面を全く受け入れることが出来ない。しかしやはり、有事の際には協力することも(あまり)ためらわない。


 長大なライフルを武器として戦う。エドガー・アラン・ポーの小説挿絵に出てきそうな長い黒髪に青白い肌、白いコート。



【キンバリー・ジンダル】


 21歳。普乳。インド系アメリカ人、テロド。


 通称「キム」。語尾に「ッス」をつける、後輩気質な女性。少しダウナーだが大人しくて優しい、第八機関内では貴重なツッコミポジション。ただしシャーリーよりは彼女らに慣れているので、だいたいはツッコミを放棄している。というか諦めている。


 実は重度のナードであり、スター・トレックを愛好する。もし作品の解釈違いなどが起きようものならキーボード片手に激しい長弁舌を披露されるので注意。イギリス人の彼氏が居るが、彼も同じく重度のオタク。生まれ変わったら二人でサンディエゴのコミコンに行きたいらしい。


 第八機関の中では、馬が合うのか、チヨと一緒にツルんでいることが多い。


 浅黒い肌に眼鏡、ソバージュの髪。ゆるめのセーター。像のお守りをパソコンや車の中に置いており、大事にしているらしい。



【チヨ・タカナシ】


 22歳、無乳。元・日本人。エンゲリオ。


 何事にも常に無関心、凪のような性格の女性。常に無表情であり、暇さえあれば眠っている。他人に対してまるで関心がないように見えて、第八機関のメンバーに対しては信頼とともに愛着があるようなそぶりを見せている。


 その過去に何があったのかは物語開始時点では不明だが、「筋を通すこと」に対するこだわりが強く見える。


 基本的には非常に淡白で冷静だが、無口というわけではない。必要なことがあれば喋るし、感情を載せることも出来る。だが遠慮や気遣いとは無縁なのでだいたいは非常に辛辣に聞こえる。


 自身のカタナ以外に興味が無いように見えるが、実は無類の和菓子好き。これがあれば簡単につられてしまう。他にもいくつかの弱点があるようだが、果たして……?


 ゆるい雰囲気のキムとは波長が合うのか、よく行動を共にしており、本人もまんざらではない模様。


 おかっぱの銀髪に、紺色の着物。小柄な体躯。腰には常に帯刀している。外出時、時折狐の面をかぶることがある。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る