星に願いを〜星屑のキャンディ〜
山野 碧
プロローグ
僕はある人に恋をしている。
小さい頃からずっとその人だけを見ていた。
僕の名前は星野 利斗(りと)
周りからは中1にしては大人びてるとか落ち着いてると言われる。
身長はまだ155㎝だが、まだまだ成長期なので、き、気にしてはいない。
「りとー!!おはよー!」
遠くから笑顔で手を振りながら走ってくるかわいい人。
そう、彼女が僕が恋している相手…。
田町 奈央、高校2年生。ロングのゆるふわな髪とパッチリとした目が印象的なとてもかわいい女の子だ。ちなみに、彼女の身長は160㎝。そして年上好きだ。
「おはよう。奈央」
「聞いてよー!先輩、彼女と別れたらしいんだよー!今がチャンスだよねー!」
彼女は今、3年の先輩に片思いしてるらしい。それを毎日相談されているオレは弟みたいにしか思われてないんだ。
僕と彼女の家は隣同士で親同士も仲が良く、泊まったり、泊まりにきたりとずっと一緒だった。
だけど奈央が中学生になって恋をしたり、高校生になって彼氏ができたり、どんどん大人になって、少しずつ距離を感じてきた。
僕は、ずっと奈央が好きなのに…。彼女はそんな事も知るはずもなく、好きな人の相談をしてくる。
でも、この気持ちを伝えたら…もう隣にはいてくれなくなるだろう。
「奈央はすぐ騙されるからなぁ。気をつけろよー。この前の彼氏だって結局二股だったろ」
「生意気言うな中1がー!利斗は好きな子いないの?」
そう言って覗き込んでくる。
「い、いねーよ!好きとか言ってるヤツがいつも失恋してるから、恋愛に期待持てなくなった」
「えー!それって私のこと?人のせいにしてー!モテるくせに、クールぶっちゃって」
腕にしがみついてくる。
—オレの気持ちも知らないで、ボディタッチが激しいんだよ!
「あ、蘭子だ!じゃ、利斗またねー!」
笑顔で友達の元へ走って行く奈央。
—パンツ見えそうなくらいスカート短いな…。
奈央の後ろ姿を見ながら顔が赤くなる利斗でした。
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