Chapter7 『いつもの朝』 7-6

(菖蒲が、時雨の向かいに座り、小声で言った。)


「時雨・・、そう睨むな。 夏樹が食欲を無くす。」


(晃が助言した。)


「失礼致しました。」


(時雨は詫びたが、顔には。 夏樹がどう思おうと、関係ない。

という表情が浮かんでいた。)


「時雨ちゃ~ん・・。 こわ~い・・。 ぐぅ。」


(言いながら、白は皿の上に顔を乗せ。 今にも眠りそうだった。)


(夏樹は、ダイニングの入口から、皆の座る横を通り。

一番奥に座る聖の手前。 自分の席までやって来た。)


キイッ


「良かった、間に合ったわね。」


(ちょうどその時、遅れて来た静乃が席に向かった。)


「静乃さん。」


(菖蒲は、眩しそうに。 花柄のスカートを揺らし、自分の隣につく、

静乃を見つめた。)


「おはよう、菖蒲くん。」


(夏樹は、座る前に、改めて。 長テーブルを囲む、メンバーの顔を見つめた。)


「おはよう。 皆。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る