青春の群像

村上俊介

青春の群像1 昭和36年村上真一は中学校に入学したのです、彼は戦争が終って2年たつた時に生まれた俗に言う戦後の、ベビーブームである、一クラス50人もおり7クラスで一学年350人もいたのです、


青春の群像1


昭和36年村上真一は中学校に入学したのです、彼は戦争が終って2年たつた時に生まれた俗に言う戦後の、ベビーブームである、一クラス50人もおり7クラスで一学年350人もいたのです、

中学に入ると総て試験の成績により順位が決まり、中間、期末に試験が行われていたのです、成績は大体30~40番と言ところであり350人中の一割には入っていたが、目立たない普通の、

少年である、


中学での部活は剣道部に入ったのですが、この練習がすざましいもので、毎日素振りをやらされ最後には腹が減って腰がふらつく始末です、たまに父兄による差し入れがあったのです、

が戦後の貧しい時代でいつもイモだったのです、クラスで隣に座っていた美樹がある日部活の帰りに校門でまっており、おなか空いているでしょうと聞くので、ああと答えるとついて、

きなさいと言うので、


女子と一緒に帰ると、からかわれるから厭だと言うと、美樹は手を引いて、ぐんぐん歩いて行くので、やめろよ手、がいたいでは無いかと、いうのも無視して引っ張っていったのです、

ここだよと言うので見ると食堂です、中に入り座ると、おばちゃんうどん二つと美樹が注文したのです、俺は金もってないぞと言うと、驕ってあげるわよと笑うので、そうかお前の家、

は金持だからなと言うと、


村上君のお父さんは私の父と、同じ会社に働いているでしょう、同じだよと言うので、お前の親父は偉いんだろ、うちの親父はただの、平社員だから、稼ぎが違うのさと言ったのです、

うどんが来て良い匂いがしています、たまらずつばを飲み込むと、食べていいよと言うので、勢いよく食べるとクスクス笑っていたのです、一気に食べ終わりみると美樹は食べていま、

せん、


食べないのかと聞くと、これも食べていいよと言うので、そうかと言って手元に引き寄せこれもあっと言う間に食べたのです、ああ、美味かったと言うと、これから毎日ご馳走して上、

げると言い、カバンからノートを出して、授業全然聞いていなかったでしょうと言うので、あの先公の授業は眠くなるんだよ、お前はよく聞いていられるなと言うと、私も眠いけど、

我慢しているのよと言ったのです、


そうか私より成績は全然いいからいらないかと言うので、うどんを食わしてくれるから気を使って、借りておくよと受け取ったのです、店を出て方向が違うのでありがとさんと言って、

家に戻ったのです、しかし、次の日学校に行くと、クラスの山形がおい村上おまえは昨日美樹と一緒に帰ったんだって、噂になっているぞと言うので、言いたい奴には言わせておけと、

取り合わないと、


手は握ったのかと聞くので、握られて引っ張られたよと言うと、何か美樹を怒らせる事でもしたのかと言うので、さあ、わからんと答えたのです、美樹がおはようと言って隣に座った、

ので、あまり、なれなれしくすんなよと言うと、ふ~ん、そんな事言ってもいいのと言うので、いけねえ、うどんだと思って苦笑いすると、小声できょうも待っているよと言ったの、

です、


部活が終り校門を出ると美樹がまっており、顔をみると何だかうどんに、見えて来たので思わず笑うと、何よ、人の顔みて笑うなんて、私はおかしい顔をしているのと聞くので、いや、

おまえはおさげが可愛いよと言うと、おさげだけと聞くので、みんなだよと言うと、まさかわたしの顔がうどんに、見えたんではないでしょうねと言うので、そんな事ないと言ったの、

です、


店に入り又うどんを食べて、毎日驕ると一杯40円だから80円として、月1600円になるぞと言うと大丈夫よ、おこずかいで足りるよと言うので、いくら月貰っているんだとと聞くと秘密、

と言い、村上君は貰ってないのと聞くので、貰っているよでも月に500円しかくれないんだぞ、姉さん達はもっと貰っているらしいと言うと、それで毎日うどんくらい食べられるでしよ、

うと言い、


何に使っているのと聞くので、貯めているんだよと言うと、何の為にと聞くので、ほら町に電気屋があるだろう、あそこにラジオのキットを売っているのさ、それが3000円もするのさ、

と言うと、自分で作るのと聞くので、ノートとエンピツを貸してと言うと、出すので、そのキットの絵を書いて、簡単なんだけと、このゲルマニュームと言う奴が凄いらしい、これで、

このイヤホーンから音が出るんだよ、


音を聞かせて貰ったらビックリして欲しくなったのさと言うと、面白そうねと言うので、剣道部なんかに入るんではなかったよと言うと、村上君には体育会系以外の部活は似合わ、

ないよと言うので、なんでと聞くと、だってそんな事する男子はメガネをかけて青白い顔しているもんだよ、顔なんか真っ黒じあないのと笑うので、そうか、似合わないか、俺も、

そう思うよと笑ったのです、


そうだノートを返すよ、大変為になったよと言って返すと、ニヤニヤ笑って受け取り、何か書いてあったか言ってごらんと言うので、え~と言うと、ほら見てなんかいないでしょうと、

言うので、まいったなあ、家に帰って飯を食うとすぐ眠くなって、読む暇なんてなかったよ、ごめん、こんどからちゃんと読むよと言い訳すると、それでどうして350人中50番以内に、

入れるのと聞くので、


試験なんてみんな山カンでいいのさと笑うと、ふ~ん、毎回廊下に1番から50番まで張り出されるでしょう、私もあの中に入りたいわと言うので、うどんのお礼に教えてやるよと言うと、

何をと聞くので、いい点数を取るコツさと言い、そのノートの先公は試験に出す問題は強調せずにさらっと流すのさ、熱弁している授業は無視して、黒板に書いてすぐ消した物の、

ページをかいて置き、


そこだけ覚えればいいのさ、そすれば必ず70点以上取れるよ、平均点70以上だと50番以内には入れるのさ、ようするに先公のクセを知れば勉強なんかしなくてもいいし、訳はともか、

く記憶すればいいんだよと言うと、なる程そうかそれなら私でも出きるわと手を握ったのです、よし、期末テストで50番以内に入ったら俺がうどんを驕るよと言うと、美樹は喜んでい、

たのです、


そして小使いがたまったので電気屋にラジオのキットを買いに行き、説明書をみながら組み立てて、アンテナの電線を窓に垂らして、イヤホンを耳に入れてダイヤルを回すと音が聞こえ、

て来たのです、これは凄いと真一は感心したのです、このゲルマニュームと言う奴は何者だと思ったのです、翌日うどんやで美樹に見せてアンテナの線を伸ばして聞かせると、目が点に、

なっています、


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