第2話
-キーンコーン、カーン、コーン、-
聞き慣れた音が校内に鳴り響く。
と共に私は急いで先生に駆け寄り問いかける
「ねぇ、先生!常識ってなに?どういう意味?」
「え?常識?…。うーん。聞かれてみると、答えるのが少し難しいね。…。そうね、人の中にある当たり前のことかな?」
「当たり前…。んー…。じゃあね、当たり前はどういう意味?」
「ええぇ〜。それがふつう…であること。とかそんな感じかな?」
「ふつう…。そっか!ありがとう先生!」
「うん〜?どうかしたの?急にそんな事聞いてきてなにかあったの?」
私は、心の底からガッカリした。
友達に聞いても大人に聞いても辞書で調べても皆似たり寄ったりの回答が返ってくる。せめて先生とゆう物知りな人ならば。と、考えた私は甘かった。
先生の心配そうな声は私には響く事なく耳の中を通り抜けて消えていった。
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