第2話 ニ度目の恋

暖かい手だ。


魔物の手よ。


最近、毎日、彼女とテレフォンセックスしてる。


声が可愛い。


シャンバラの大王よ。


ああ、常夏の青年よ。


やっぱ、俺は男だ。


パンパンやって女に屈辱を与えてるとき快楽がある。


金玉もゆれる。


おっぱいも揺れる。


集められた火のフォースよ。


光よ、人民の精神に流入せよ。


モーパッサンは、なぜ自殺したのか。


知性ゆえに。


馬鹿の一つ覚えみたいに、パンパン腰を揺らす。


元カノも恋しい。


美人だったな。


無意識を意識化するなんて馬鹿な試みやっても反復運動を繰り返すだけだった。


忘れたい。


すべて忘れて、青い空のように空になりたい。


生命の木よ、我に創造の力を与えよ。


シャンバラの活動の仏陀方よ。炎と香煙のなかに輝きわたる大いなるものたちよ。


粉砕せよ、粉砕せよ。おお、祝福されしものよ。


溶かせ。霜を溶かすごとく。


ああ、今日も、いまから、風呂はいって、彼女と電話しながらテレフォンセックスだぜ。


彼女は、一日中働いて、蕎麦屋の派遣社員で、残業までやってきたらしい。


俺は、一日中、作曲したり、音楽している。


俺は、セレモニーピアニストのバイトだが、あんまりコマが入らない。


まあ、彼女のほうが、車も乗れるし、仕事もしてるし、社会性はあるみたいだ。


俺らは、金も無いし、結婚する予定もない。


諸行無常。諸法無我。涅槃寂静。


ああ、最近、すべての考えは個人化されえないと気づいた。


波が海の部分であるように。


彼女の専用ホストを続けるのはそんなに苦じゃない。


なぜなら、普通の人が苦といっているものの多くが、それがなくては、人生のスパイスもなくなるような、必要不可欠な、摩擦だからだ。


恋愛は戦争と同じだ。始めるより終えるほうが難しい。


そんなことを最近、思った。


あの時は、色んな誤解もあり、いろんな社会的体裁や、バリアーが恋を妨げていたね。


今は、あのときより大人になったから、それに影響されなくなってきたかな。


だって二回目だもん。

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