縞模様は、姿を隠すためにある。
イギリスのことわざ。
女の子に「好き」って言うと、笑顔で「好き」って返ってくる。男の子には言えない。だって、「はぁ?」としか返ってこないから。
好いた男じゃないと言えないんだって。世間では言わないことが「普通」みたい。めんどくさいな。相手自身が認識している性別がほんとうに「男性」かわからないっていうのに。私は虹色。きらめいては、揺れるドリームキャッチャー。夢を抱いては、リリースばかり。詩的に、してきに、素敵に着飾る。
「好き」っていう言葉には、あんまり深い意味がない(時がある)。ただ単純に、あの日拾った
だから虚無感がっょぃ。けれども、言わないと気が済まない。好きっていうのは、一度言い出すときりがないんだ。吸っては、吐き出し。吸っては、吐き出す水蒸気の煙草みたいに。
「ぁ、あの子に言いたい。そういえば、あの子にも。あっ、あの子には『大好き』を。そうだ、あの子にはハグもしたいな」なんて、ザワザワ。
なんならバッドトリップな失恋をしたらいいのかって? そんなのしても、おんなじ。実態のない「好き」に失恋なんて、滑稽すぎるから。「何?本気だったの?」って悪い天使が言いだすんだ。「(うん。本気じゃないけど、すきだった)」って心の悪魔が囁くの。ちょうど、ナルニア王国に出てくる「ターキッシュデライト」を欲しがるかんじ。ふかふかで、幼い頃から夢を見るんだ。現実になかったとしても、ほしいほしいって、さえずるの。あってもなくてもいいけど、あってほしい。夢に出てきたら「好き」って言っていい?
男の子とか、女の子とか、稚児はその違いがわからないんだよ。つまり、あまり関係ないと思うんだ。「好き」は所詮ただの言葉だから、水蒸気とともにぷかぁーと言わせておけ。揺蕩う姿に惹かれちまう人もいるんだから。睡魔が襲う。睡魔は襲う。惹かれてしまったが地獄。
見境いもなしに、好きなことがしたい。自由とはなんだろうか。可愛いお洋服を着ている人がいたら、近寄って「可愛い服ですね」って言いたい。どうしてみんな黙りあってるの。私の背後にある本棚は眺めていいの。ねぇ、答えてよ試験官様よぉ。お宅の「他人との触れ合い」が閑古鳥泣いてまっせ。
こんなんだったら、いっそ好奇心旺盛なアリスになって、WIS WILSONの世界に迷い込みたい。"Curiouser and curiouser. What kind of place is this?”
なんて嘘ー。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます