メアリと魔女の花を擁護したい

古新野 ま~ち

第1話

メアリと魔女の花が酷評に晒されたことをすっかり忘れられているでしょう。それ以上に興味もないという方が多いでしょう。確実に、観ていないという人が一大勢力だということは分かっています。


宣誓、この映画を観た一観客としてのフェアプレーの精神にのっとり、小野寺系氏とそれを真に受けて観てもないのに馬鹿にしたサブカルや映画好きと、観てもないのに評価を下そうとした、人間の風上にも置けない、くっさい息を吐きながら生きているけだものをdisり続けることをここに誓います。


まあ、彼らを名指すと文章が汚れちゃうので、この辺りでやめておきます。


映画について、ここがおいちかったよー、というところについてをまずは喋りたいです。

愚痴は第三回でちらほらと。ここはまあ、読まなくても言いと思います。


メアリと魔女の花が、僕は好きだよぉー、だってねぇ、けっこう良いとこあるじゃんかぁ。という文章にしていくつもりです。


それでは、早速。


・居場所の無さ

メアリには居場所がないんすよ。役立たずのうえミスばかりで、家の人たちに迷惑をかけ続けてしまう。花を折ったり、箒を扱えず掃除に失敗して落ち葉を頭から被ってしまい、少年に自身のウィークポイントまで馬鹿にされる始末。

さて、この部分に至るまで後々の展開を予感させます。


監督の前作までと同様、彼女は家族ではない人たちと暮らすことにより心を落ち着けることが出来る場所がないんです。かぁいそう。


ため息のでるような日々を変えてくれたのは猫たちに導かれるようにして見つけた美しい花でありました。

トントン拍子で見つけた自分にも扱える箒で空を駆け抜けると、もはや現実と一切接点を持ちそうにない世界、魔法の学校でありました。その世界では自分の些細な行動でさえ褒め称えられ、自身の容姿は称賛される。それは環境が変化してからは得られなかった感情なんですよ。そこにいる彼らと話は通じないけれど、メアリは流れに身を任せます。ここの校長たちは自分を認めてくれる、自分を称賛してくれる、しかし自分が何をしたの? 彼女の心が怪しく怪しく揺さぶられる。校長は本当に信頼していいの? そうこうしていると、この世界が秘めていることを少し知ってしまうのだ。


あそこに居る動物たちは何? 生きた動物は変身魔法の実験に用いられるのだ。どうやら素晴らしい魔法らしい。そういえばこの世界の入り口には、許可なく入った者は変身魔法をかけられるそうだ。本当は、この世界にも自分の居場所は無いみたいだった。


とまれ、こんな感じにしていくので興味があるかたは、次もご覧下さいな。



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