第38話 武術交流会に参加してみた

武術交流会に参加してみました。

正直、本当に強いと思いえる人は2人くらいしかおらず、大した練習にはなりませんでしたが、1箇の格闘技者としての視野を広げるという観点から良い勉強になりました。


一個 気になったことがあります。

組手をしていたら、だんだん夕方になってきて眩しいからカーテンを閉めようという話になったのですが、その時に私が

「いやいやいや19世紀のエゲレス・ボクシングでは【太陽を背にして戦え】って、勝負の鉄則ですよぉお!」と言うたら、空手家のみなさんが「?????何言ってるのこの人???????」みたいな感じになっていたのですが…


いやね、昔はボクシング試合場は野外で50~100Rとか、どちらかがくたばるまでのデスマッチとか長時間に及ぶことが多々あったので、日が傾いてきたら太陽を背にして、逆光で相手を幻惑させて、常に有利な状況を作り出して戦うってのは、常識だったわけです。


私なんか体身体的資質、勇気に恵まれない分だけ、そういうセコイ真似は必死で研究したものですが、違う格闘技だと、そういう認識の相違があるわけです。


でも、私は競技であっても、それが絶対に公平でフェアな物だとは思っていません。


骨法の堀部師範の、たしか「骨法の完成」だったと思いますが、武道とはアンフェアな状況でどう戦うか。格闘競技とは公平な状態から勝負を開始する。そこが武道と格闘技の違いだ!とかいう主張がなされてましたが、それは真っ赤なウソっぱちです。


私なんか誰を相手にしても、常に不利でした。


おまけに弱くて、みんなから馬鹿にされてたし、すぐ舐められて、相手をちょっとなんかのアレな方法で返り討ちにしては逆恨みされてトラブルを起こすので、それ以上に徹底してド汚い真似はすごく勉強しました。

格闘技に限らず、勝負事は不公平なのが当たり前です。


このシリーズで、いくつかマヌケな武勇伝みたいな事を書きましたが、実際には目撃者はいません。

私がネット上なのをいい事に、尾ヒレの付いたフカシをこいてるだけかもしれません。


武道家、武術家の皆様におかれましては、そのへん よくよく考えて頂きたいと思います。

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