第10話 教え方

以前インターネットを見てたら

中国拳法の話題で、その筋の方が

「○○拳に一生を捧げるつもりですって入門してきたやつに

○○をさせたら一日で辞めやがったwwwwwwwwwwww」

という書き込みがありました。


これはただ単に、

「アイツはダメな奴だった、だから俺の方がすごいんだ」って言いたいだけの

マウンティングする猿か、ガキのような論理なのですが、

こう言う奴は人様に格闘技を教えちゃいけません。

だいたい、どこの道場、ジムにも大して強くないのに

格下にやたらとでかい態度を取る奴が必ずいますね。

この手のアホは、まさにソレです。



私のトレーナーとして経験から言えば、

まず教えるべきは「格闘技の楽しさ」です。

まずは素人に格闘技は楽しいものだと思い込ませれば、

後はそいつが勝手にあれこれ勉強してトレーニングして強くなってくれます。



そっちの方が人間関係とか拗らせずに済むし、何より教える側が楽です。


競技を続けていくうちに、

苦しい思いや辛い思いはそのうち必ず経験するものだし、

何より物事には順序ってものがあります。


そんな簡単な事も理解できない馬鹿とか特に中国武術マニアと日本武道家は

人様にモノを教えちゃいけません。

小学生からやり直せ・・・ではなく、ミジンコから生命の摂理を勉強し直してください。



そう言えば、大学生の頃1年で逃げたグローブ空手のクラブ活動ですが、

その時の部長が異常に性格の悪い方でして、

その場に居ない奴の悪口を言いまくり、

暴力性をチラつかせて部内を支配しようとする最悪のクズでした。

我々が大学に入学して入部する時に、いっこ上の先輩方が大量に離反・退部してましたが、

明らかにそのクソ部長が就任するからみんな辞めてたのでした。

辞めた奴に対しては徹底的に悪く言ってましたねぇ。

私もいろいろ言われてたみたいです。


ま、大学卒業してキックボクシングジムに初めて入会した時には

格闘技ってこんなに楽しいものなのかと感動してました。

いままでの剣道とか空手とかグローブ空手のアレは一体なんだったんだと思いましたね。


いくらオスオス言ってても、人間は強くならないですし、

強くなるのに必要なのは押忍の心ではありません。

道がどうとかの屁理屈でもありません。

練習です。

やるかやらないかです。


その時に、私は今まで武道家に騙されていたことを理解したんです。




物事を教えるには順序があります。

それから、心がけとか武道精神を教えるのは意味がありません。

そんなもんは痛い思いをして自分で覚えるものでして、

道場の中で育むもんじゃありません。




今日はこのへんにしておきますが、

さて、ここで霊的な引用を。

モハメド・アリの言葉を贈ります。




チャンピオンは


ジムで作られるものじゃない。


彼らの奥深くにある


「何か」で作られるんだ。


例えば願望、夢、ビジョン。


そのためには


どんな土壇場でも耐えるスタミナと、


少しばかりのすばしっこさ、


そして技術と意志が必要だろう。


だが意志の力はどんな技術よりも


更なる強さを与えてくれる。


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