ぼくと 付き合ってください!
竜田 ベンゼン
第1話ハーレム?
ぼくは 丸島 樹雅修
(まるしま きがす)
普通の高校一年生。
名前が 希ガスのせいなのか
友達は 多い方ではない。
まぁ~ 友達はたくさんいればいいと 言うものではないし……
ぼくは 質で勝負だ!
ちなみに 部活は 科学部だ。
顔は 自分では
中の上か 上の下くらいには
思っているが、
本当のところは
中の下か 下の上だろう。
身長は高いため
その点は女子からもほめられる。
そんな ぼくが 最近
ある子を好きになった。
その子の名前は 果実 桃子
(かじつ ももこ)
果実さんとの初めての出会いは
数か月前の事である。
数学のテスト前の補習の時の話である。
数学の先生が
テスト前に教室をかりて
補習授業を開いてくださったのだ。
授業が終わると
たくさんの人が
色々な質問を先生にした。
その中に ぼくと 果実さんもいた。
果実さんは 友達(女子)と一緒にいた。
果実さんの質問は 最後から二番目の質問、
ぼくのが最後の質問であった。
たくさんの人が 質問をしていたため
時刻が六時半頃になっていた。
その頃は 冬であったため
外はとても暗かった。
果実さんは 暗いのが怖い怖いと言っていた。
ぼくは その時
なんだこの人は 高校生になってまでも
暗いのが怖いのか?と思った。
果実さんの友達も
ある程度怖そうにしていた。
果実さんは
先生に一緒に正門の辺りまで
見送ってもらおうとしていた。
しかし 先生は他の仕事もあって
そのようなことはできない。
そんな状況の時に
その場いたのが ぼくなのだ。
ぼくは先生に頼まれて
二人を正門のあたりまで
連れていくことになった。
ぼくと果実さんと果実さんの友達の
三人で 外靴を取りに行くため 廊下を歩いた。
暗くて 寒かった。
非常口の緑色の光が 少し怖く見えた。
果実さんと果実さんの友達は
ぼくを盾にするかのように
ぼくの後ろを歩いた。
果実さんは 相当 暗いのが怖いのか
ぼくの制服を掴んできた。
ぼくは 女子にこういう事を
されたことがないので
ドキッとした。
また 心のなかで
よくこういうことできるね~と思った。
さっき会ったばかりの人の服を
掴んだりできるなんて
すごいなぁ~と思った。
廊下を歩いている時
自己紹介を それぞれした。
まぁ 名前程度だ。
果実さんは ぼくの名前を知っていた。
まぁ ぼくは学校の中で
勉強はできる方であったため
ある程度 有名なのだ。
あの丸島くんだよね?と
言ってきたくらいだ。
果実さんと果実さんの友達は
クラスが同じらしい。
果実さんのしゃべり方は
独特であった。
良く言えば 可愛らしい感じ
悪く言えば ぶりっ子だ。
この日から ぼくは果実さんの事を
好きになった。
まぁ 暗い状況という
基本的に人間が怖がる状況
まぁ 恐怖体験みたいなものを
一緒に体験した男女が恋に落ちる
ということは あり得る。
まぁ 片想いであると思うがね。
まんまと 心理学の法則に
はまったのだ。
ぼくは その次の日から
廊下で 果実さん または
果実さんの友達に会ったら
挨拶をするようになった。
ぼくは 女子にあまり慣れていないため
女子と挨拶する時は 笑顔を意識した。
そうすると だいたいの人は
笑顔で返してくれる。
まぁ 朝に
犬の糞を踏んだ人とかでない
限りね🎵
そんな状況が続いて
二ヶ月くらいがたった時に
ぼくは 果実さんとは
連絡先を交換してもらった。
そして その日から ほとんど毎日
連絡を取るようになった。
ぼくは 何度も言うことになるが
女子に慣れていないため
ひたすら 果実さんを褒めた。
果実さんは 照れて返事を返す。
このような やり取りをしていた。
その他にも 趣味について
過去の事など 色々話した。
まぁ だいたい ぼくの方が
先に話題を示す感じであった。
ぼくは 自己開示を意識して
自分の色々なことを話した。
また そうすると 果実さんも
果実さんの色々なことを話してくれた。
心理学の最強さに驚いた。
ある日 果実さんから
果実さんの友達も
ぼくと連絡を取りたいと言っていると
言われて、果実さんの友達とも
連絡先を交換した。
果実さんの友達の名前は
名家村 梨佳(なかむら りか)だ。
その日から 二人の女の子との
連絡が始まった。
ぼくは生まれて始めて
夜遅くまで
誰かとメールをやり取りをした。
それも 女の子だ。
これが モテ期なのかもしれないと
思った。
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