鉱石の旅
@amumini
朝日の序章
あの事故からもう2年も経つ。本当に早いものだ。あのころは嫌で仕方なかったこの腕も、誰かのためになっている。
右腕の袖を捲ればたくさんの石のかけらが埋め込まれた醜い腕が見える。
長いため息をついた後、袖を戻してしゃがみこみ猫をぐしゃぐしゃとかき撫でる。
「さあ、仕事だ」
観念したように重い腰を上げて立ち上がる。
朝日を見ながら厚手の手袋をはめて、そこに向かう。
この世界でおもなエネルギーである光。
そして、そんな光を溜め込み、放出する石を『光石』と呼んでる。
希少ではないぶん、一般庶民も手に入れれる光石だが、いくつか扱いにくい部分がある。
どの光石も共通して自分の都合の良いように光を取り出すことが出来ないのだ。
常に一定の光を放つ
思いどうりに使えない少々不便なものだ。だから、光石の扱いに長ける者は数が少なく、儲かる。
例えば、そう、うちのご
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