嘘偽りの

坂月

始まり

「うっ…」

「ほら、はやく。」

「うぅ…ぁ」

「首絞まってるから、無理?」

「し、しあう…」

「、残念だね、でも生き返るんだよ君は。」

「いぁ…もう、い、あ…(生き返る訳無い…)」

「ドンマイ(ごめん)じゃあね。」更に力を込めて

「ふ、ぅ…ぁ…」足掻きが止まる

「あーあ、死んじゃった…まぁ大丈夫か…。」


「…どうしたの?」

「あ、来たみたいだねー。」

「(あれ…デジャヴ…?)」

「覚えてないかもしれないけど、君と僕はここを見たことあるんだよ。」

「覚えてない…?はぁ?」

「ご……ね。」小さく言葉を吐いてから首を絞めに行く

「(ご、ね?)っんん…!!」聞こえた音に疑問を感じていると首を絞められ抵抗し

「首を、絞められるくらい、諦めてよ」

「ん…ふ、ん!」首を絞めている手を取りながら離れる

「君はこの死に場所から逃れられないよ。」

「ど、どういうことだよ…」

「…どう足掻いても死んで生き返るループだよ。」

「はぁ?!なんでだよ!」

「…さ、…隙だらけだよ。」首を絞め

「うっ…あ、!!」今までの記憶を思いだし

「…抵抗、しないのかい?」

「もう…繰り返したくない…終わらせたいんだ…(繰り返しても…)」

「わ……て…よ…。」ぼそぼそと言葉を吐く

「っん…?」歪んだ視界で相手を見て

「っ!、!」手に力を込めて

「ひゅ、…ぅ…。」力が抜けて頭が絞めていた手に当たる

「……、…。」手を離して前に倒れそうな目の前にある体を支える

「…またやったの?」

「気絶、させただけだよ。」支えてる体の首元に手を当てて

「そう。」


「繰り返したくない、わ……てる、…。」

「彼奴らしいねー。」呑気に珈琲をのみながら

「…、…。」下を向いて

「あ、あ…」頭を抱えながら

「起きたね。」

「…、……。」唸っている方を向きながら口をハクハクと

「嫌だ、繰り返し、嫌だ、シニタイ、ア、」

「なんかやばいよ…!」

「ああ、い、アア!」人のようなのがベッドの中から出て

「なんか、変なのが…。」

「元凶、こいつかもしれない…。」

「え?」

「心拍数測ってみて。」ベッドを指差し

「…‼無い…。」

「やっぱ、か。」

「…、居場所消えたんだけど。どうしてくれんの?」

「原因殺すでしょ……?」ナイフを構えて

「無駄。原因が俺ってわかってるならさ。」ナイフを構えた相手を見て

「っ…。」

「そうだとしても!」相手に向かってはしる

「だから。」ナイフを奪い取って

「あっ!」

「…。」ナイフを奪った相手に向かって歩く

「君も殺りに来たの?」くるっと向かってきた相手を向いて

「…違う。」

「じゃ、なに?」

「…居場、所。」自分を指差して

「な、なにいってんの!馬鹿?!」

「自らって珍しい、本当にいいの?」

「あぁ。」

「おまっ!」

「……。」自分を止めようとする声の方を向いて微笑む

「‼」

「じゃ、お言葉に甘える前にっ」後ろを向いている相手をこちらに向けて腹を殴る

「っう…。」気絶して前に倒れる

「なにしてっゲホッ……。」気絶させた相手を見ると気付いたら横で腹を刺されて遠くに飛ばされた衝撃で血を吐いて死んでしまう。

「手が血で汚れちゃった、まぁいか」血だらけのてを見て

「助け………な……いと……。」朦朧もうろうとしたままおき上がろうとし倒れ

「今起きられたら困るなー。」そういいながら倒れた相手に向かって歩き

「…器としてもよろしくね。」倒れた相手の耳元で囁いて体に黒い煙が吸い込まれるように入っていき

『これからが楽しみだ。』

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