第12話それきり
その話をしてから、2年たった。2年間何もなかった。今の私は、大学1年生。うんよく、あるまも同じ大学だ。会っても、ちょっとした会話しかかわさない。そんなある日…
「このクラスに夢川さんっていますか?」
と、あるまがやってきた。あいかわらずいけめんで、回りの視線がいたい。
「どうしたんですか?」
「ちょっと来てください。」
あるまもまだ、仮面をつけっぱなしだ。
私もだが…
私は屋上へつれていかれた。この場面はまたことがある。2年前もこんなかんじだった。
「あのゆり…俺わかったんだ。ゆりが、あのおんなのこだって。」
私の予感は的中していた。
「やっぱりね…」
「知ってたのかよ…あと…俺仮面はずすよ。母さんが気づいてくれて。あとお前にも会えたから。」
プロポーズかよ。そう思った。そして、私の仮面に気づいてくれる人は、現れるのか…心配だった。
「いま、私の仮面に誰もきずいてくれない。みたいなこと思ったろ?気づいたじゃんか。俺が。」
あの時の男の子。よく見ればにていた。
はじめてわたしの仮面にきずいてくれた子。
あるまは、いきなりだいてきた。
「無理しなくていいよ。仮面なしのお前の方が、いいよ。全然。」
その言葉で、わたしの心はかるくなった。
そして私は満面の笑みをあるまに見せた。
そんなとき、2つの仮面が、どうじにわれた。
仮面。それは、自分に嘘をつくこと。気付いてくれた暖かさ。
☆☆☆
おわりました。後日談として、明日感想を書かせてもらいます。明日までよろしくお願いいたします。それでは、また明日。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます