第7話語り
あるまさんは、
「お前も…仮面つけてるな?」
と聞いてきた。そんな簡単に仮面がばれてはいけない。
「つけてませんよ?」
と、優等生らしく、敬語を交えて伝えた。
「嘘だよな?」
それでもあるまさんは食い下がらない。
「それより、仮面ってなんですか?」
これならいけるだろう。私はそう思っていた。
「嘘だよな?だって仮面で優等生やって…目が悪くないのに前にいったり…あのすぎってやつが、なんか文句いってたからだろ?嫌われたくなくて…席かわったんだろ?」
いまおもったが、あるまさん…いやあるまもやはり仮面をしている。さっき教室の人たちと話しとるときは、敬語を交えていた。なのに今になっては、敬語を何てにも言わない。これが、普通の同級生同士の会話なのだろう。
私は、もういいかと思い…
「そうだよ?仮面だよ?だからなんだっていうの?人の人生なんてなにがあろうと自分の責任でしょ?あなたになになに言われる筋合いなんてないの…」
あるまは、だまった。
当たり前のことを言ったのに…なぜこんなに胸がいたいのだろうか…
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