第6話デート帰り

ぼくは 彼女と一緒に上野の駅まで向かった

まぁ 多少 展示物に関しての感想を話した

剥製が生きてるかのように うまく展示してある事についてや 珍しい生き物の展示では 変な形をした生き物ばかりであったため それが面白かったなど

色々話した

話しているうちに あっという間に 駅についた

ぼくは 自転車で ここまで来たため 自転車を取りに行かなくてはならない

しかし 自転車で来たことを彼女に知られたくない

そのため ぼくは別の用事があるという嘘をつき 彼女と別れた

そして ぼくは 改札を通り人混みに消えていく彼女の後ろ姿を眺めた

彼女の長い髪か揺れていた

普通の人なら その後 自転車にのって 家に帰るのかも知れないが…

そのときの ぼくは違った

(普通の人が デートの場所まで自転車で来るかよ!って 突っ込みはあるかもしれないが…)

ぼくは 財布の中の小銭を、数えた

切符を買える分のお金はあった

そして 切符を買い 急いで改札を通り 彼女を追いかけた

このままでは終われない という気持ちがぼくにもあったのだろう

そして 階段を降り ホームについた

ぼくは 彼女を見つけた

彼女も ぼくの事をたまたま 見つけた

彼女は驚いたような顔をしながら 手をふった

ぼくは 彼女のところに行き 一緒に電車を待った 

もう用事が済んだと ぼくは言った

彼女は少し 苦笑いをして そうなんだ~と言った

そして 一緒に電車に乗った

席が空いてなかったため 二人一緒に立っていた

夕方であったため 夕日が眩しかった

まぁ 眩しかったのは 夕日のせいだけではなく 彼女の輝きも関係するがね🎵

彼女が降りる駅までは 20分以上はあった

ぼくは 話しかけようとしたが なかなか話しかける事ができなかった

だが 彼女の方から 話しかけてきてくれた

話題は 勉強についてだ 

まぁ 学生にとっては 絶対に失敗しないと言っても良いくらいの話題だ

会話というよりは 彼女からぼくに対して質問するという 感じであった

勇気を振り絞って ぼくは 満月(みつき)さんの方は どうですか?と 言ってみた

なんと 緊張をしていたからなのか 下の名前で読んでしまったのだ

ぼくのようなヘドロが そんなことをしたら すぐ島流しになってしまう

(罰が 何故 島流し? 古くない?

という 突っ込みはあるかもしれないが… その突っ込みも流そう)

そして 言うタイミングも悪かったのだ

何に対して あなたはどうですか?と言ったのか分からないのだ

彼女は 少し困った顔をしたが すぐに喋り始めた

彼女は この事だよね?と訴えるかのような目で ぼくの事を見た

ぼくは 目で合っていると 合図を送った

そんなことをしているうちに 彼女が降りる駅のひとつ前の駅に着いた

ぼくは ぼくの気持ちを伝えようと頑張った

しかし 口は 緊張してなかなか動かない…

電車が 発車した

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