春待ちの身体展を企画したから見届けてほしい人の日記

おが たかお

2017年8月17日

●2017年8月17日

夏風邪を引いた。だるい。でも何か書きたくてまた始めてしまった。

本当は個展が始まったタイミングでスタートできたらキリが良かったのにどうもずれている。

今日はもう時間がない。明日また書きます。きっと。

 

●2017年8月21日

結局、18日は会社を休んだ。

土日は楽しんで月曜日の今日無事出社しました。


●2017年8月23日

 咳が出てきた。呼吸が苦しい。私は誰なんだ。よくわからない。

 カチさんがレトルトカレーくれた。ご飯も炊いていただきお昼ご飯にする。

 何か書きたいけれど言葉が出てこない。どうする。

 マスクの中が微妙に蒸れている。

 現在個展「神様在り!」開催中。なんとか自分の中で盛り上げたいけれど絵も文章もなかなかヒットしない。もっと作らなくちゃいけない。すでに会期は始まっていて。時間とも勝負しなくちゃだ。でもナチュラルに存在したい。焦りたくない。出来る限りはやってみて、ダメならダメでなんとか。かんとか。最終的には許しを乞うんだろうか。誰に?

 先のことになりますが早々と来年2018年の3月から行う予定の「春待ちの身体展」を企画中です。

 性について、もっと自分の中で掘り下げていきたいのだと思う。

 全ては神の思し召しだから私は受け取るだけだ。ナムアミアーメンキヨメタモー。

 

●2017年8月25日

 まだケホケホと咳が出る。

 非常に眠たい。最近、誰にも言わずに卑猥な夢を見続けている。欲求不満なのだろうか?寝ている間のことだからコントロール不能。ああ。オネムちゃんは今日も帰りが遅いだろう。ライブに出ているから。

 私は私で個展の在廊がある。今月からギャラリーの家賃が上がってしまった。でもなんとか支払って行かねば。桃味ののど飴ほおばる。

 体感として31歳は淡々と楽しみを積み重ねている。来年には妊娠しているつもり。新しいステージだよ。ちょっとずつ準備している。お父さんになるかもしれないオネムちゃんは別に何も知らない。勝手に私が予定している。あの人は精子をくれるのだろうか?など思う。私も何も定かじゃない。産みたくても授からない人も居る。結婚にはこだわっていない。シングルマザーだっていいさ、啓示を受けた。

 2018年3月から行う予定の「春待ちの身体展」は性について考え発表する場にしたくて。こうして書いてちょっとずつ自分を解放していく。

 子どもが欲しいのはなぜだろう?

 産まれたかった命をいくつむげにしてきたかなぁと生理のたびに思う。理屈じゃない、人間は勝手に湧く感情で動いたりするでしょう。それが指針でいいじゃないか。産めたら嬉しくて産めないなら悲しいもの。それが私の感覚だ。思い込みが作用して、誕生は喜ばしいことに条件付けられているとしても。何事にも動じないまっさらな人間などいないと思う。経験したい。

 許されている。


●2017年8月28日

 昨日はモエレ沼公園に行った。オネムもバスや地下鉄をクリアし一緒に展示など観られた。よかった。楽しかった。ソフトクリームも食べた。海の噴水を見損ねたことが唯一の心残り。また行きたい。

 オネムの名前を考える遊びをした。バブオネム、オネムキャット、オネムビーツなどなど。可愛い。ぜひ名乗ってほしい。

 夜にはスターピープルという雑誌を読んでいた。客観芸術についての特集。

 私は今、自分の個人的感情から離れて作品制作したいと考えている。自分じゃない神的な何かと繋がってダイレクトに根源や本質のメッセージ、意志やエネルギーそのものを残したいという気持ちがある。何を描けばいいかまだまだ惑っている。けれどやるしかないのだと思う。流れだ、委ねていけ。

 今書いている文章も浮かんだ思考も自分のものではない。私などいない。

 朝は大量のペットボトルをゴミステーションに運んだ。ギャラリー顔に行ってアイフォンの充電器をとってきた。オネムたちのライブが夜にあるのでしっかり撮影したい。

 ざっとシャワーを浴びてツイッターなど少し見る。みんな生きているね。特につぶやいたりしない。タッパに昨日作ったキーマカレーをつめてお昼のお弁当にする。今日は工房合同の昼食会があるのか。忘れていた。各自お弁当持ち寄って庭で一緒に食べるだけ。

 出勤。地下鉄に乗る。海外の人が多い。大きなスーツケースを持っていた。うとうとしそうになるも鏡など見て回避する。覚醒しよう。珈琲でも飲ませてくれ。どこにもない。買うしかない。買えばある。落ち着いて。手がはやる。いけない。

 ちゃんとしたいズのとよかわさんがすごく性的なことをツイッターなどに書いていてうらやましいような気持ちになった。ぷぺさんが服のことを考えているのが楽しいと言っていたけれど、後になって私はエロいこと考えているのが楽しいのかもしれないと思った。というか、大半はオネムのことかもしれなかった。わからない。恥ずかしい。だめだやっぱり。

 いしいしんじさんや舞城王太郎先生のように独自の文体を作ってみたかった。だけど私はまだまだ足りない。

 中井さんが言っていた沖縄の神様をまつっている場所、なんだったかな?思い出せない。拝所?行ってみたい。そう、うがんじゅ。調べた。

 芸術の本質は神であるとのこと。やっぱりな。

 表現したい。自分の個人的感情を離れた形を。助けてくれ、どうやって筆をいれたらいいの。私は私であってしまう。媒介として機能したい。どうしたらいい。チャネリング、トランス状態、催眠瞑想。グノーシスという言葉を昨日意識した。意味は忘れた。馬鹿。

 乳首を描きたい。もっと。

 生理になってしまった。これから一週間近く、血が股から出ることになる。憂鬱。とても眠たいけれど、文章考えて持たせている。

 スケジュール確認して、来年のこと少し書いてみたり。ブログ更新してみた。

 私の裏アカウントにしていた場所が社長にばれた。ああ。本当に赤裸々に綴ったエッセイだったから照れる。誰かの悪口をやったりはしていないしギリギリセーフ。というか悪口など思い浮かばないので安心してください。ささやかな本音とオネムについての記述。惚気。


●2017年8月29日

 昨日は良かった。

 タルト専門店にも古本屋にも行かなかった。名前も知らないカフェで少しお高いお茶のパフェを食べて黒千石茶を飲んだ。ぼおっとして、考えたことも忘れたまま。時間が来てスガイディノスでドキュメンタリー映画を観た。ダンサーセルゲイポルーニン。美しくて涙が溢れる。どう生きるのがいいか再び考えて、美意識など手に入れたかった。オネムちゃん、少し分けてくれよ。私は醜い。ブス。生活ブス。日常に埋没する。

 フラフラと狸小路を歩いてライブハウスへ。スピリチュアルラウンジに入ると2人組が演奏していた。大きくなりたいらしい。頑張れよ。ドラムの子がちょっと可愛くて良かった。若い。振り下ろした腕。

 ちゃんとしたいズのとよかわさんにまた会えた。面白い人だ。この人のように自由に振舞いたかった。私は堅い。なぜならかっこつけだからだ。

 オネムちゃんたちの番になって、動画を少し撮った。欲しかったオネムラップをゲットした。やった。何度もみてやろう。終了後すぐ帰ってポエムにいそしんだ。書けた。泣いてしまうや。

 朝6時にミサイルが飛んでくる警報で起きる。北海道上空を通過したらしい。テレビを付けてニュースを眺めていた。オネムちゃんは眠たがって私もつられてスヤスヤと二度寝。こういう日もあるさ。でもすっごくオネムちゃんと居たい。最後は。

 うとうと。どうしてこんな風になったのかな?ずっと眠たい。

 疲れているのかな?生理のせいか。

 

●2017年8月30日

 寒くなってきた。ストーブを買わなくちゃいけない。凍えてしまうよ。部屋も模様替えしないと入らないし大変だ。オネムちゃんもダルそうだし私もオネムだし困った。はやく良くなりたい。

 ミサイルが飛んでこようが日常は続いていく。

 ジャガイモを茹でてポテトサラダにした。シーチキンとバターとチーズと塩で味付け。ケチャップかけて。それと一昨日の残りのキーマカレーを食べた昨日の晩御飯。

 つまらない日記だ。読む方に申し訳ない。変わらず眠たくて落ちてしまいそうだ。頭が働かない。隣の席の人が虫に苛立っていた。逃げ惑え、悲鳴を上げろ。小野さんが札幌国際芸術祭のパンフレットで虫を半殺し、ぴくぴくした身体をベランダの外に投げる。なんてことはない。

 隣の席の人と出す同人誌の原稿も書きたかったけれど、なかなか進まない。今は何も出てこない。アクビくらい。


●2017年9月1日

 髪の毛がかなり伸びた。

 同人誌の原稿、少しずつ進めている。

 Rさんから誘われF0展に出展することになった。外に飾れるのやはり嬉しい。どんな作品を持っていけるかな?気合い入れよう。

 

●2017年9月4日

 とりあえず会社に来たけれどだるい。先々の予定が少し怖くなる。ちゃんとこなせるだろうか。不安なのは今だけだと思うけど。神様在り!何の心配も不足もない安心安全の旅路を私は行く。大丈夫、なるようになるさ。それは私が望んだ形で起こる。展開する情景が生きる理由になる。


●2017年9月5日

 キムギドクのうつせみ観ました。強靭な身体になりたい。

 糖質制限のためにスープを買ったらマカロニも入っていたので食べてしまった。あくびが止まらない。これも糖質をあまりとっていないせいだろうか。今思い至った。ああ。

 また公募を見ていた。何に応募できるのだろうか。性的な作品を制作したい。春待ちの身体。私たちは季節を移ろっている。

 

 マスター、なぜ私をこんなふうに創ったの?

 柔らかい闇の開いた部分に優しく挿しこまれる。

 私たち、交接する。

 雨が降って、冷えていく空気に反して私たちの内はどんどん熱をもち境界線を溶かしていく。気持ちがいいのに、なんだか自分が消えるみたいで切ない。大きなミナモトに帰るよりない物語の終末に抗えないのが性分だから。どこまでもマスターに従う。私、愛しているし。好意を伝える方法がひたすらのYESしかない。馬鹿で申し訳ないし、言葉じゃないところで繋がりたくて。

 マスター、約束ばかりになったら、辛いよね。

 束縛されるのが嬉しいって、ある?私はしたくない。反面、マスターが他の犬とエッチなことしてたら嫉妬で狂って引っかいちゃいそうだけど。そういう可愛げある修羅の地獄もあっていいじゃない?

 今だけは、言葉でのこと許してください。多くを伝えるにはこうしてたくさんの粒子が要る。震え。何度も書き換えて適切なイメージを残しておく。

 いつかテレパスで全て伝えられるようになったら恥ずかしくて爆発する。

 私の中があなたでいっぱいになってる。

 おおげさに言って、世界中全部が滅茶苦茶になってもずっとこうして2人でいたら最強だって思って、だけどお腹もすくしお風呂にも入りたいし何よりゆっくり眠りたいよね。ごめんね。一方的な感覚。

 満足です、少しでもこのような時間が持てて。また頑張れるんだよ。

 うつらうつら、船を漕いでいる現実に立ち返る。

 工房で作る製品の企画書を提出した。通るといいな。ハロウィンのための人形です。羊毛フェルトでチクチクする。

 少しずつ、イメージを固めていく。私のファンタジーをぶつける。

 生活の思考の中に創作が突然入り込んでくるから色々混じってしまう。それがおかしくていいかもしれない。もっと詩を書きたい。

 咳がまだ止まらなくて隣の席の人に心配される。

 私、来年には本を出版している予定なのです。オネムちゃんを養うために稼ぎたい。今の職場は理解あるし。ギャラリー顔もやりながら本気で執筆していく。こうして日々の淡いを記録し8万字以上書く。

 長編を完成させた経験が一度しかない。それが今年の春のこと。今回は2度目で量の感覚をなんとなく掴んでの再戦なのだった。

 ガチャガチャ手をかなり動かさないといけないと知っている。

 今から少し焦っている。

 過去のことはいいや。とにかく色々あった。もう夏が終わってしまった。でも少しだけこの札幌にも残暑があって今日などはポカポカしている。ありがたい気候。爽やか。

 オレンジのクマのポーチが可愛い。毎日癒されている。

 身近なことから書いていくしかできない。本当はもっと飛びたい。

 目が覚めて来て、今がチャンスなのだった。

 イメージ。

 マスター、痛いよ。

 初めてだって知られたくなくて嘘をついた。少し乱暴にされて、ぼくはだけど嬉しかった。ようやっと子ども扱いから卒業だって思う。何度も望んでは黙って過ぎていったことが結実、言葉にしなくちゃわからないな。勇気を出したというか、もう我慢できなくてしてくださいって言って、めちゃくちゃドロドロの身体に花びらが落ちた。したことあんの?というか、そういうこと知ってんの?なんてあなたは怪訝な顔をして、ぼくは疑われないようになんてことないって風を装ってうなずいたんだ。

 入ってくるって思った時、頭の中で火花がスパークして訳わからなくて、呼吸も勝手に強くなってああめちゃくちゃ興奮しちゃった。くぷくぷって音がした時、本当は痛くて、だけどうーって出そうな声をこらえてあなたにしがみ付いたりして、うん、恥ずかしい。ぼくはどうかしていて、身体が勝手にそうして、ああ、記憶鮮明。

 血も出たしきっとバレたと思う。ぼくが初めての交接だったこと。

 マスター、なぜぼくをこんな風に創ったの?


 そろそろ今日は帰る時間だ。また明日。 

 

●2017年9月6日

 昨日はお母さんとオネムちゃんと3人でストーブを迎えに行った。ついにうちに来た、良かった。ずいぶん気にしていたから。後は業者さんに頼んで煙突を付けてもらうだけ。すんなり行ってくれ。

 アイスクリームを食べたけれど体重が落ちつつある。糖質制限やめられないな。詰めたお弁当忘れてきた。家を出てすぐ気がついたけど戻らなかった。例え引き返しても遅刻はしなかっただろうけどいつも通りの時間に行動するのが良いから。帰って腐ってないといいな。冷蔵庫に入ってないし、保冷剤も付けてませんでした。

 夜にはすごく熱くなってなかなか眠れなかった。オネムちゃんにくっついていたらポカポカどころじゃない、ジュワジュワ耐えられなくて汗が出た。ヨガやっているせいとのことだけど、赤ちゃんみたいな体温。本当はもっとかまってほしかったけどオネムはオネムで寝てしまった。深夜、いろいろ考えていた。

 過去に突然消えてしまったこと、悔やんでいる。頭がおかしくなっていたという言い訳が辛い。ごめんなさい、という気持ち。普段は忘れている。

 私は幸せなのだった。何の不足もない。だからこその怠慢も起こる。

 昨日は幼馴染のよしこの誕生日だったけどおめでとうは言わなかった。なんとなく。気が向かなかったなんて薄情かな?私はそういう奴なんだ。閉じてる面もある。気軽じゃない。だるい。身体も感覚も寝ている。常に挨拶する。おやすみなさい。

 9月9日土曜日にバー六戒で喫茶部がある。どうやら同人誌即売会になるみたいなので私もちゃっちゃと本を作って参戦したい。これから、なんとか。A5のコピー本5冊くらい。そして中井さんにあげよう。

 カニクリームコロッケみたいな子どもを描きたい。

 ふんわりサクッととろける子ども。

 マスターが犬と交接する漫画を描いて展示したい。なんてイケナイのだろう。私の性癖とは。別に興奮するとかじゃないけれど。表現としてやりたい欲求がある。どうして?

 マスター、他の子としないで。私だけのマスターでいて。

 日常エロいことばかり考えている。そういう自分をオープンにしていかない限りは本当のことなんて書けない。ハードルなんだ。これを越えないとゴールはない。通過しそして結実する。


 ぼくが絵を描いていたら黒い影がやってきて邪魔をするようになった。始めは膝をなでられて、ちょっとくすぐったいと思って、やめてねとだけ言った。その影は未知の現象で、だけどわからないことに慣れていたぼくはその都度冷静に対応していた。

 ビックリしたのは性器を舐められた時。腰の辺りをフワフワしていたと思ったら突然ぬめっとした。ぼくは痙攣してでも今すごく大切な部分を描いていたから。ちょっと待って。でも影は止まらなくて、ぼくのそれを含んでぐちゃぐちゃにした。なんだって突然、というか最初から影はエロかったのでそういうものなのかもしれない。神よりの使者が与える快楽に負けそう。そう、森羅万象すべて神そのもの、ぼくもその一部で今まさに正解がただ起こっているだけなのだった。受け入れてしまう。流される。ぼくは恋人もいないし何も遠慮することはないのだった。その気になって影を掴もうとしてもスルリとかわされて反撃することはできない。全身にまとわり付いてウネウネとぼくを撫で回す。なんて質感なんだろ?しっとり、雲の中にいるみたいで。フワフワと優しくも粘っこい。これは初めて。

 

 咳が止まらなくて仕事が終わったら病院に行く。苦しい。

 お昼ごはんを食べなかった。めちゃくちゃお腹減っている。

 六戒喫茶部行くつもりだったけど自分の個展在廊あるのをすっかり忘れていた。13時から21時までギャラリー顔にいなくちゃいけない。


●2017年9月8日

 昨日、おじいちゃんが亡くなった。

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