苦痛は、チャンスなんだ

シンエンさま

苦痛は、チャンスなんだ

時折の雨が降り注ぎ、

時折のお出かけであった。

なんでもかんでも失敗するんだ。


傘を持っていない。

ちょうど荒れたところにいた。

周りはまるで森かのように

人の気配は一切せず、

一人としていなかった。


そんなところで、雨がだんだん大きくなり、

そんなところで、靴下に泥が滲み、

心が孤独で、体が独りぼっちであった。


せっかくのお出かけで、

せっかくのリラックスの旅、

それで「最悪だ」って文句を言うと、

なんか皮肉だって、

僕は思う。


だが、考えてごらん。

滲んだ泥で思いついたんじゃないか。

人は雨の日に、綺麗でありながら

防水機能付きの靴がほしくなると。


また、考えてごらん。

雨が大きくなると思いついたんじゃないか。

人は安全で、暖かい場所に連れてくれる交通が

欲しくなると。


また、考えてごらん。

困難に遭う時にだけ感じる痛みに

共感できたんじゃないか。


雨が上がる前に、楽しんでいる。

困難が苦痛を極めて人の身に施す時、

膝が床につくかのように心が謙遜にさせられて、

学んだことも、感じたことも、

太陽ばかり見るだけなら知るはずのない事も

寂しさも、冷たさも、

絆の大切さも、癒しの喜びも、

共感の大事さも、他人への思いやりも、

苦痛の冷たい雨で分かったんじゃないか。


暴力という火の痛みも、

無関心という冷の痛みも、

思いつくんじゃないの?


次に同じ困難に遭う人のことへの共感も

前に同じ困難に遭った人の事への同情も

勉強になるんじゃないの?


楽観的な明日へと、

僕は見通す。


つまり、

次の雨なら、

もっと大切に、


つまり、

次の苦痛なら、

もっと慎重に、

細かく刻んで

解析して、

知っていくかのように、


僕は重んじていたいんだ。

そして、

学んでいきたいんだ。


楽観的な明日へと、

僕は見通す。


つまり、

次の雨なら、

チャンスであることを知って、


つまり、

次の雨なら、

感じられない時もチャンスを必死に感じ取ろうとして、


僕は生きていきたいんだ。

そして、

忘れないようにいつでも唱えたいんだ。


雨の次に来るのは、

絶対に晴れなんだからと、

そんな事を知っているから、

長引きの雨だって、

「雨のち晴れ」以外に、

僕は、

「雨中晴れ」だって、

自分に唱え続ける、

自分に言い聞かせ続ける。


いずれ、

その成果で、他人と喜びを分かち合いながら、

他人と唱え続ける。

「苦痛は、チャンスだ」

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苦痛は、チャンスなんだ シンエンさま @shinennsama

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