僕は異世界に行くために人生をやり直すと決めた

佳山 千海

第1話 僕は異世界に行きたい。

僕は三十四歳ニート。

もちろんのことだが彼女いない歴=年齢。

アニメ大好き、フィギュア大好き、ゲーム大好き、異世界大好き・・・・・・


いわゆるオタクだ。


でもそこらのオタクとは一緒にしないでほしい。


一生を遊んで暮らせると約束されたエリートなのだ!!


なぜ遊んで暮らせるのかって?

それは二十歳フリーターでバイトを転々としていた時だった。

五千円札の両替のために偶々買った一枚の宝くじが奇跡的に当たったのである。しかもその額は三億円。最初は僕も現実離れしすぎて目を疑った。だが何もかもが事実だったのだ。

そう、その瞬間から僕はニートになることを決意したのだ。


そうと決まると僕は毎日のようにゲーセンに通いフィギュアを集めたり、アニメの鑑賞をしたり、ネットカフェに通ったりした。


だからこそ今の人生は幸せだ。


だか、一つだけ不遇なことがある。



『異世界に行きたい!!』



ただそれだけである。


異世界に行けるなら何でもする。

この考えだけは絶対曲がることはなかった。

そのために僕は毎日、異世界に行く方法を研究し続け、毎日のように異世界に行く呪文を唱えてみたことだってある。


そうしている間に早十四年が経ったのである。



まぁそんなことは置いといて明日は僕の誕生日!


「一人暮らしのアパートで一人、誕生日を祝うのは少し寂しいが記念すべき研究十五年目を祝してちょっとお高いフィギュアを買おうではないか!。」


そう決まると僕はすぐに家を出て行きつけのフィギュア専門店に行き、お気に入りのフィギュアを買った。


だが、その帰りだった。


僕はそのフィギュアを開封したい欲が抑えられず急いで帰ろうとした。だからこそ道路にフィギュアを落としてしまったのである。

それを拾おうとしたその時だった、、、。



「キィーーーーーー。ドン!。」



「あ、終わった。。」


僕は内心そう思った。


うん。


実際終わったのだ。




僕は交通事故で死んだ。

その瞬間僕の視界は真っ白になった。

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