火星国家の佐々木ん

山本重国

第1話

2017年現在。

地球にある化石燃料などの有限資源は、100年程度で枯渇してしまいます。


そんな中、アメリカの某宇宙開発センターNASU により火星探索により、新たな燃料資源が見つかったのです。


その資源が『マースター鉱石』というものです。


マースター鉱石は、酸素に触れると7年間熱を発し続けるという特性持っています。

もうこれは人類最大の喜びとなりました。

誰もが救われたと確信したのでした―


人類は火星にあるマースター鉱石を、発掘するために国を創り上げようとしたのでした。

それはとても大規模なもので30年かけ、マースター鉱石を原料として、産業を発展させ火星に1つ国を造る

というなんとも突飛な国際プロジェクトでした。


人類は火星に向け何度も何度もロケットを打ち上げ

火星の約4分の1が人類の最先端技術を惜しげもなく使われて、人が暮らせる環境になりました。

それを人々は『火星国家』と呼んだのでした。


しかし、そんな期待に満ち溢れていたところ

ある日、マースター鉱石の発掘中にある事故が起きました。


A.D.2069

某日火星でその事故は何の前触れもなく起きた。

マースター鉱石を発掘するために作業員4人が生存区域より外の場所にある、マースター鉱石発掘場で爆薬を使い発掘しようとしたところ、爆薬の量通常の3倍になっており、発掘専用車が作業員諸共爆発したという事故でした。


その日、報道では作業員の4人が死んだとなっていました。


しかし事故の3日後、死んだうちの1人が歩いて戻ってきたのでした。

その作業員というのが、中学2年生の男の子だったのです。

彼は、空気のない宇宙空間をなんの器具も身につけずに歩いて戻ったのですから、最初は宇宙人ではないかと騒がれました。しかしあらゆる検査と身元の確認により本人と断言されました。

なら彼はどうやって戻ってきたのでしょうか⋯⋯

実のところは、人間かどうかの検査の時もう一つ明らかになっていたことがあったのです。

それは、

『彼に常に隕石並みのエネルギー反応がある』

ということです。

もちろんエネルギーを保持したまま、生活することはできません。

それは人間の形をした核爆弾に匹敵します。


そして、研究者たちはこの不可解な現象を調査した結果。彼はマースター鉱石により『超能力者』になったでした。


この後、彼は


研究者のモルモットになるのか⋯⋯


或いは人間兵器として利用されるのか⋯⋯


さて、一体どうなったのでしょうか

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