そこは、夢物語。
ルブ。ミィ。
そこは、夢物語。
1990年に宇宙人と呼ばれていた人たちは私達のすぐそばにいる。コンビニエンスストアに行けばそいつ等が「いらっしゃいませー。」と言っていて、誰もそれを不思議だと思わない。私に、そいつ等と名付けられたそいつ等は“ピート”と呼ばれ本当に当たり前の様にいる。今は2017年で当時を生きていた人なんて沢山いるはずで、それを不思議だと思っている人は沢山いるはずなのに誰も口にはしない。昔にピートが居なかった事は覚えていてもどうやってピートが私達の日常に入って来たかは誰もわからない。ただその事は何となくタブーとなっているのだ。
「ねぇ。お兄ちゃん?」
小さな足でペタペタと懸命に走ってくる彼女もまた、ピート。
私は、この小さなピートの女の子とこれまた小さな庭付きの家でひっそりと小学校の先生をしながら暮らしている。
「ねぇ。お兄ちゃん。夕飯何にする?」
「そうだね。野菜炒めが食べたいな。」
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