第18話 税務署再び来たる!

子魔王が中学校の頃です。

魔王はドライブインを経営していて、結構お金がありました。

そこで、家を一棟増設しました。

めでたく、新しく建ったその棟は、子魔王の部屋として利用されました。


ある日のことです。

また、税務署が来ました。

職員の方が大魔王に問いかけました。

「お母さん、これは住宅ですね、ちゃんと届けてもらわないと」

「なに?……こ、これは……小屋だ!」

「えーと、お母さん」

「なんだ!」

「小屋なのに、畳が敷いてありますが」

「うちでは、小屋でも畳敷く!」

「でも、神棚は置きませんよね?」

「うちでは、代々小屋に神棚を置く決まりだ!」

「えーと、あの部屋ですけど、人が住んでいますよね?」



「家出した息子(子魔王)のだから、今は住んでいない!」

税務署の方&子魔王「……」


急いで田んぼに建てたために、小屋はその後傾き、子魔王の  

部屋も傾く事に。

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