第10話 12/23(祝) 22:30
「あとは、23:55になると眠くなる、理由か…」
昨日の夜中、幾つかの仮設を挙げてみたがどうにもしっくりこなかった。
◎食事に薬が盛られている
◎催眠術
◎麻酔をかがされる
ノートには、こう書いてあるが…
「どれも違う、な」
食事に薬を盛るなんてことをあの母親がやるわけはないし(そもそも23:55に眠くなる、ってのは無理だ)、催眠術なんていつ誰がかけるのだ?といった感じだし、麻酔に関しても推理マンガのようにいきなり何かを嗅がされていたら確実に記憶に残る。
「で、あれば」
◎催眠誘導音、を聞かされている
「一応、ネットや本で見て、本当にあるらしい、けど。
ものすごく胡散臭いな…。
ただ、他のものよりは現実味はある…………か、な…?」
半信半疑、といった形だが、世の中にはそいうものもあるらしいので、記憶残らず時間を指定できる、となると、調べられた限りではこれが怪しい。
とりあえずは、最初の3つに二重線を引いて、最後の1つに○、をつけるのはためらわれたので△をつける。
「対策は……耳栓、くらい、かなぁ。
やらないよりはマシか。
明日買ってこよう」
「他に、謎と言えば……
なぜ、出入りした形跡がないのに、サンタは出入りできたのか、とか、なぜ全てのカメラにことごとく映らないのか、とか、だけど。
こればっかりは考えても答えが出そうにはないな。
なんか、未知のテクノロジーが使われている、ということにしておこう」
夜中に書かれた「2つのなぜ」の横の空欄(いくら考えても仮設すら浮かばなかった)、未知のテクノロジー、と記載。
「こんな所、か。
よし、今日はこの辺にして早く寝よう。
夜更かしは脳の回転を鈍くするのは今日の朝よくわかったし。
明日は、耳栓と…グァバジュースを、買いに行こう」
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