2018年2月25日
あの日の少年が、大人になった。
アルバイトも合わせると、働いていた期間は、丸十年。
そして、生活保護を受給しながら、障害者基礎年金を戴いている。この期間が、約十年。18歳で、この世界に入って、今の年齢が38歳。足掛け20年。この年月は長い。そして、短い。調理器具を洗浄する仕事から入り、居酒屋の厨房で調理をし、ホテルでの結婚披露宴でのカメラアシスタントを経験させていただいた。そこまでが、北海道にいた頃。
そこで、私の頭は、弾け飛んだ。ただ、トイレに行きたかっただけ。これが、結婚披露宴のカメラの前を横切り、多大なる迷惑をかけた。
神戸に帰り、ようやく手に入れた職業が、データ入力の仕事だった。その後、パチンコ屋の店員をし、ローソンの店員をし、PHSのアンテナ工事の手元をさせていただいた。その後、就労移行支援施設に通い、駐輪場の切符切りをさせていただいた。
ここまでが、十年。
この後、生活保護を受給することになるが、障害者基礎年金と合算して、月々20万円くらいで生活している。男一人で生活していくには、充分すぎる程の金額だ。
でも、足りない。
何故なら、いいものを世に残そうという志が高いから。
いいものを作る上で、金は必要。小説ならば、元手はかからないが、コントを作るとなると、それでは足りない。
ここで問う。私が笑いの神だということを、果たして、どれだけの人が知っているのだろうか。笑いには、金がかかる。そして、笑いほど、リデュースが少ないものはない。
金と知恵は貸すほどねぇのだ。
ところが、それと対峙した瞬間、それに集中することで、それに魅了されていく。
愛だの恋だのよりも、美しい女性と結婚した。
それが、笑いである。
笑いの尊さを、世に伝える伝道師として、私は、落語、漫才、コントを選んだ。どんな最果てにいたとしても、それは、弛まぬ事実である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます