水色の恋44 暫くして下山がラウンジに現れ席に着くと、いい風呂だったよ、僕は明日朝一番で東京に戻らなくてはいけないので、君達はゆっくり金沢観光してくれたまえ、


水色の恋44


暫くして下山がラウンジに現れ席に着くと、いい風呂だったよ、僕は明日朝一番で東京に戻らなくてはいけないので、君達はゆっくり金沢観光してくれたまえ、

秘書が兼六園等の観光地を案内するよと言ったのです、


先ほど東京の秘書から連絡があって、当時の国土交通大臣は斉藤代議士で選挙区は愛媛だよ、検察が高松物産の関連企業、伊予銀行、香南信用金庫を調べた、

らしいが、金銭の授受、資金の出所、贈収賄の相手が特定できず捜査は打ち切られたという事だったよ、


高松建設の入札も調べたらしいが、入札価格の設定は国土交通省の役人の数人しか知らない事であり、事前に漏れたとは考えられず、高松建設の見積もり精度が、

高かったという結論になったそうだ、


当時私は幹事長で検察は私のところには来なかったし、秘書も事情聴取はうけていない、ただ伊予銀行、香南信用金庫に多大な使途不明金があったらしいが、

バブルの特別損失の補填の為であり、税務処理はきちんとしており、財務省の監査でも問題はなかったと言う事だよ、


詳しい捜査内容は検察が公開できないそうだ、以上だけど、なにか不審なとこがあるかなとゆうこに聞いたのです、ええ、そのころ高松物産の子会社でリサイクル、

処理会社が倒産しています、これからの産業なのになぜ高松物産はてこ入れしなかったのか、しかもその会社のプラントを建設したのが高松建設なのです、


高松物産がゴルフ場建設の名目で伊予銀行から多額の融資をうけ、実際にはゴルフ場は建設せず、そのプラント会社に迂回融資をし、プラント建設を請け負った、

高松建設がフラントを建設した事にしてその融資金を吸い上げ、それを政財界にばらまいた、当然現金で手渡しだから証拠はのこらない、


その実行役は高松物産の高知営業所長で、発覚した時、自分一人に責任を取らされるのを恐れて、渡した場所、日時、額、相手を記録にのこした、迂回融資を調べ、

ていた茂さんが高知営業所の所長のパソコンから迂回融資のログだと思い、本社に帰って調べる為コピーした、


もちろん迂回融資のログだと嘘をついたのは営業所所長ですよ、中身は暗号化してあるのでわかるわけないと思って自分のパソコンに残しておいたのでしょう、

数字の羅列だったので、茂さんは高知営業所の迂回融資口座のログを調べれば簡単にわかる事なのに、わざわざ暗号化した事に疑問をもったのです、


検察が調べてもわからなかったのはプラント建設の費用の積算ができなかったからです、おそらく通常の原価を計上しあまり利益が出ないようにし、裏金にした、

のです、この一連を調べる為には膨大な時間がかかります、検察のトップが多大な時間をかけてもし白だったら責任問題になると脅かし、捜査をそこそこで、

打ち切らせた、その幹部も賄賂を受け取っているのかもしれませんと話を結んだのです、


的をえているのか、下山がそんなに政治家を中傷したいの、我々は国民の為にただひたすら国につくしているだけだよと、不機嫌にワインを一気飲みした、それを、

聞いていたママはどうなる事かとハラ、ハラどきどきしていたのです、


冬実がなにも下山さんをゆめちゃんは責めているわけではありませんよ、そんなに興奮すると、かえって疑われるわと笑うと、下山は平静を取り戻し、

いやあ、このお嬢さんがまるで見ていたみたいに、理論整然と喋るのでびっくりしたんだよ、


こんな人が裁判官だったら冤罪はおこらないよ、大学は法学部なのと聞くと、いえ、声楽学科ですよ、法律は全然知りませんとゆうこが答えたのです、

卒業したらうちの秘書にならないかな、それから政界に打って出れば大物になる事は間違いない、いくらでも、僕がバックアップするよと言ったのです、


ありがとうございます、でも私は冬美さんみたいな歌手になりたいんですと言うと、代議士の歌手もいいではないの、しかし、ゆめちゃんは色んな才能があって、

羨ましいと冬美が感心していたのです、


ともかく後はそのUSBメモリの中身を解析する事だね、解析できたら教えて、明日早いので僕はこれで失礼するよ、君達はゆっくししていってと下山は席を立つ、

たのです、


それでは私達も部屋へもどりましょうと冬美がいい、3人で部屋に戻ったのです、しばらくして、ママが最後に少しだけ寝酒をのみましょうと、テーブルにコップ、

と冷蔵庫からお酒を取り出し、注いだのです、冬美とゆうこはコップを手に持ち窓側に行きまあ綺麗な夜景だといってすばやくポリ袋に流し込み、手でコップ、

をつかみ振り返って一気のみしたのです、勿論コップには何も入っていません、


酒瓶は小瓶ですから注いだあとは空っぽです、ゆうこがもう一本ないかなあと言って冷蔵庫を開け、あった、あったと酒瓶を取り出し、蓋を開け、3人に注いだ、

のです、こんどは一口のみ、冬美に兼六園といっていたけどどんなとこと聞くと、加賀前田藩の庭園があったところで、いまは公園になっていて素晴らしい、

日本庭園だよと言ったのです、


ママを見ると眠そうに目をこすっていましたが、席を立ちベットまで行くとそのまま倒れてしまったのです、しばらくそのままにしておき近寄って揺り起こしました、

が寝息をたてています、純一にもうすぐだよとメールを送信し、それでは私達もと、ママと同じにベットにうつぶせになり寝たふりをしたのです、


暫くすると様子を伺っていたのか、ドアをピッキングするカチッと小さな音がして誰かが入って来たのです、ママのそばに忍び寄りゆり起こしています、

完全に寝ているのを確認するとテーブルに置いた携帯にUSBメモリがついているのを確認し、テーブルにモバイルを置き差し込んだのです、ヤッパリ読めないな、

と佐藤の声がし、ママと冬身をベットに入れ掛け布団をかけたのです、


部屋の電気を消し、ゆうこの両脇を二人で抱え部屋の外へつれだし、エレベータに乗り2階で降りると、非常階段から下へそこには車が止まっており、ゆうこを、

後部座席に押し込み、ゆっくり車を発進させホテルを出たのです、後ろからそ~と見ると、間違いなく佐藤と秘書です、


そのころ純一は先ほどのわき道の森の中で待っていると、一台の車が公園の崖のところで止まったので車をおり、そ~とちかより茂みに隠れたのです、二人の男が、

後部座席からゆうこをおろしそこに寝かせて、まずスリッパをがけ下へ投げ、次に二人でゆうこの頭と足を持とうとした時、ゆうこが立ち上がり、

やつぱり貴方達ね、そう簡単には殺されないよとゆうと、


しぶとい小娘だしかし、誰も助けはこないぞと秘書がゆうこの手を掴んだ瞬間、うわ~と言ってその場にうずくまったのです、佐藤がビックリしてゆうこの手を見ると、

スタンガンが握られています、秘書を助け起こし、二人で一緒にかかるぞと言ってつかみかかってきたので、佐藤にスタンガンを当てると、こんどは佐藤がうわ~と、

言ってうずくまったのですが、もう一人の秘書にスタンガンを取られてしまったのです、


純一が後ろから秘書に襲い掛かり、スタンガンを取り戻してゆうこのそばへ寄ると、気を取り直した佐藤がこちらは二人だ観念しろというと、ゆうこが懐から痴漢撃退、

用のブザーを取り出し、それ以上近いずくとこのボタンを押すわよ、この音の威力は知っているでしょうと威嚇すると、くそ~と言うと撤収だこのままには済まさない、

ぞと車に駆け寄り急発進して逃亡したのです、


ゆうこがありがとうというと、まったくゆうこちゃんはムチャをするんだからと体を引き寄せキスをしたのです、これで奴らが犯人だと確証できたけど、知らぬ存ぜぬ、

を決め込まれたらどうしょうもないわとゆうこが言うと、大丈夫だよと傍の木を指さし、さつき赤外線ビデオカメラをセットしておいたんだよと、


木の枝からビデオカメラをはずし撮影を止めたのです、再生すると先ほどの光景が綺麗に写っています、すご~いと純一の手を握ると、これでとぼけられないよ、

もつとも下山は写っていないけど、秘書が写っているので殺人未遂教唆にはなるよ、このビデオとリストをマスコミに流せば警察も動かないわけにはいかず、

もみ消しもできないよと純一は言ったのです、








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