水色の恋42 純一に電話をかけ、金沢に下山の招待で冬美と一緒に行く事を伝えると、それは危ない、僕もこれから伊丹に行き、金沢に向かうよ、着いたら連絡するので泊まる、


水色の恋42


純一に電話をかけ、金沢に下山の招待で冬美と一緒に行く事を伝えると、それは危ない、僕もこれから伊丹に行き、金沢に向かうよ、着いたら連絡するので泊まる、

ホテルを教えて、近くに宿をとるよと言ったのです、


友達に泊めてくれてありがとう、こんどはゆつくり遊びに来るよ、と言ってマンションを出て羽田空港に向かったのです、ANAの出発口に行くと冬美とめぐみが、

出迎え下山の秘書が、飛行機のチケットを渡したのです、


冬美がまだ時間があるわと言ってカフエに入り、朝ご飯まだでしょう、私もよとモーニングを頼んだのです、3人でモーニングを食べ世間話ししていると、秘書が、

もうすぐ出発ですよと呼びに来たので、搭乗口に向かったのです、


10時きっかりに羽田空港を離陸し一路小松空港へ向かったのです、機内アナンスで富士山の脇を通るので気流が悪く、エアポケットに入りますが、安全ですと言って、

います、冬美が富山、金沢は気流の悪いところを通るので飛行機はあんまり好きではないので、いつもは電車で行くのよと言ったのです、


一時間ちょっとで小松空港に降り立ったのです、秘書が今夜の宿泊先は東尋坊温泉の三国観光ホテルです、先生は地元の名士との食事会が終わり次第ホテルに、

入るそうです、それまでは観光しましょう、これから40分で着きますとタクシーにのり向かったのです、


車の中でゆうこが、繁華街は香林坊、温泉は東尋坊と坊のつく場所がやたら多いですねと冬美に話かけると、金沢は昔は越前と言って、浄土宗の盛んなところ、

だつたの、土地の郷士もほとんどが信者だったのよ、


戦国時代はどこの大名にも属さず、今で言えば共和国みたいなものかしら、越後の守護代である長尾氏が何度も攻略しようとしたけど、長尾影虎(上杉謙信の、

父)は越前を攻略しようと攻め入ったのだが、宗教の結びつきの強い、土豪、領民の抵抗にあい、あえなく戦死してしまい、あの強大な越後勢も攻略する事が、

出来なかったそうなの、


しかし戦国末期には織田信長の軍団、柴田勝家、前田利家、らに攻め込まれついに共和国は崩壊し、その後秀吉の部下になつた前田利家がこの地を治める事、

になつたが、浄土宗との結びつきは強く、領民を懐柔する為、宗教の名前のついた場所は改名せず、そのまま残したのでいまも、多くの坊のつく名前が残って、

いるそうなのと話したのです、


また加賀の金細工は有名だけど、江戸時代になり、天下が太平になると、加賀100万石を領有している前田家は幕府に警戒されている為、前田利家の子供である、

前田利長はわざと鼻毛をのばし、毎日遊興にふけり、金細工等きらびやかな物を奨励し、大きな大名だけど、軍備には金を使っていない事を幕府にアピール、

する為にやつたので、そのせいで色んなきらびやかな文化が残っているのよ、


そうなんですか、冬美さんは歴史にくわしいんですねと聞くと、ふふふふ、みんな地元の人の受けうりよ、何回も金沢で公演しているので、地元の名士に耳に、

タコができるくらい聞かされているのと答えたのです、


純一にはメールで三国観光ホテルに宿泊する事を伝え、しばらく日本海の海岸線を走っていると、秘書がそろそろお昼ですから、食事をしましょうと、

ドライブインに入ったのです、丘に立つドライブインで日本海が一望でき景観のすばらしい場所でした、


席に座ると店員さんがメニユーを持ってきて、飲み物は何になさいますかと聞くので、冬美がビール2本と注文すると、わかりました、お料理が決まり、

ましたら知らせてくださいといい、ビールを持ってきたので、ゆうこがみんなに注ぐと、それではとグラスを合わせたのです、


冬美が私は親子丼にするわと言うので、ゆうこがえ~、親子丼と言うと、鳥の親子丼ではなくていくらとサケのどんぶりだよと冬美がいうので、なるほど、

鳥の親子丼は卵と鶏肉だけど、海鮮の親子丼はいくらとサケかあと感心していると、それでいいと冬美が言い、親子丼4つと頼んだのです、


めぐみには聞きもしないので、めぐみが憮然としていると、冬美があらママは違うのを注文するのと聞くと、いいえ、私も好きなんですと、あわてて、

了承し、秘書も私もそれで結構ですといったのです、


食事が終わり、秘書がこれから東尋坊にいきますといい、タクシーの運転手に行くように指示して向かったのです、東尋坊につき、歩いて公園に行くと、

断崖絶壁の上にあり、下を除くと足が震えます、ここに夜呼び出して突き落とす気かしら、後で純一に知らせようと思ったのです、


ホテルはすぐこのそばですよ、歩いても5分くらいです、ゆつくり散策したら、ホテルにむかいます、それまでは自由行動です、わたしはめぐみさんと、

話がありますのでと、秘書はめぐみをつれてそばのカフエに入ったのです、


冬美が歩きながら、なんでママが付いてきたのかしらというので、多分私達を見張らせる為でしょう、なんと言っても男が私達の部屋に入れば怪しまれる、

のでママと同じ部屋に泊まらせるためだと思います、


もしママが冷蔵庫から酒をだしたら、隙をみて入れ替えましよう、そしてぐっすり寝たふりをするのです、多分夜中に私のUSBメモリが本当に読めないか、

確認するはずです、読なかったらコピーはないと判断し、私を事故に見せかけ殺す為、東尋坊に何らかの手をつかって運びだし東尋坊のがけから突き落とす、

にちがいないわ、


朝、目が覚めたら私がいないので、大騒ぎをして探すけど、東尋坊は飛び込むと死体はほとんど上がらないそうですから、事故にあったのではないかと警察に、

知らせるてはずです、多分佐藤もここら辺に泊まっているはずだわ、佐藤にやらせるつもりだと思いますというと、


どうするのと聞くので、冬美さんは知らん顔して寝ていてください、わたしも寝ているふりをしてどうするかを見極めます、懐には痴漢撃退用のブザー、

とスタンガンをいれておきますよ、それに私の助っ人が私を見張っていますから、心配しないでください、


いざとなったら冬美さんに場所を密かにメールしますから、110番してくださいと頼むと、分かったはくれぐれも用心してと手を握ったのです、








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