無防備

「あっ、一撃でダウンした、イッタァ……」

「そりゃ、無防備だし、殴られたら一撃でダウンぐらいするよ?」

「なんじゃそりゃ⁉︎卑怯な……クッ、起きあがれねぇ」

「そういうもんだし」

「悔しい〜……」


「……さっきの跡、結構くっきり残ってるね」


「……そりゃあんだけ強く噛んでつねってすれば跡くらいつくわ」


「でもこっちからしたら超気持ちいいの、なんか……圧倒的優越感に浸れる」


「……この鬼畜め」

「服着たら見えないところにしたから外出ても大丈夫だし、あなたも気持ち良さそうだったじゃん?あんなに感じちゃって……」


「違う!そんなに感じてない‼︎」

「またまたぁ〜あんなにいい声で鳴いてたじゃない?」

「それはホントに痛いからであって別に感じてた訳じゃない‼︎」

「……ふぅ〜ん?」




「おいなんだよ⁉︎って担ぐな‼︎どこ連れて行く気だ?」

「はいはい、二回戦突入ぅ〜」


――グジュ、


「ギャァァァァァァァァァァァ‼︎」


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