姉が学校に彼氏連れてきた。

「は?何やってんの?あの人(お姉ちゃん)」


妹の視線の先には今まで見たことのないような顔で男と手を繋ぐ姉の姿。


「学校に男連れてきたよ……」


何日ぶりに学校へ来たと思ったら、とんでもないもの持って来た。


「ねぇかる?話聞いてた?」


同じクラスの友達が妹に話しかける。


今は夕方の下校時刻、妹とその友達は、部活にも入っていないので、帰るところだった。


帰りにどこで寄り道しようか、


そんな話をしていたところに飛び込んで来たトンデモ事態。


たまたま窓の外の景色を見ようとしたら目に入ってしまったのだ。


(ゆかとの楽しい時間も捨てがたい日常だが、今はそれよりもはるかに由々しき事態)


「ご……ごめんゆか、私用事できちゃった‼︎ほんとごめんだけど先帰ってて‼︎」

「えっ……⁉︎ちょっと?かる?急にどうしたの?」


妹は、一言友人に謝ると、慌ただしげに外へ出て行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る