※洗濯(選択)は君次第※
今日は一人でお留守番。
家事は僕の仕事だから、一人の間に手当たり次第こなしていく予定だ。
今日はあいつが帰ってくるのが夜の9時頃だから、
それまでにリビング、風呂、寝室の掃除と、洗濯、晩御飯の支度をする計画をしている。
現在の時刻は午前10時過ぎ。
昼飯にはまだ早い。
ついでに昼飯は昨日の残りがあるから時間をかけて作る必要はないし、
何をするにもとりあえず放り込んでボタンを押すだけの洗濯を済ませてしまう予定をしていた。
……が、
「パンツ……」
今、リビングの床には、乱雑に脱ぎ捨てられた女性ものの下着が一着。落ちている。
「……あいつの……パンツ……」
一目見ただけでは、これの持ち主の年齢が想像つかないような、クマのプリントがされた、随分子供っぽいパンツだ。
「……洗濯は任せろと言った手前、もちろん僕が洗うんだが……」
しかし、男として、自分の彼女の使用済みパンツが落ちていたのに何もしないと言うのは、どうだろう?
しかもこれは……
「いいのだろうか、僕が洗っても……ブラはネットに入れて洗濯機に放り込めばいいのだが、こっちはそうはいかないからな……」
手で洗わなければならないのだ。
「いや、いつも洗ってるからいい加減慣れはしてきたけど……やっぱりまだ抵抗が……というか、」
当然、今回に始まったことではない。
大体2、3日に一度はこうしておいてあるので、その度にこの葛藤をしなければならないのだ。
「……恥ずいのもあるけど……ヘンな気分になるんだよな……」
まったく、
困ったものだ。
しかし、神が与えたこの状況、楽しまない手はない。
「どうせ洗うんだしバレないだろうと、ここは欲望に身を任せて、ちょっと変態チックに被ってみたり?いや、かなり変態チックに舐めるのもありか?いやいや、やはりここはあえて王道を行って匂いを?」
「よし‼︎決めた‼︎今日は……」
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