ビターチョコレート

桜田恋

第1話「さくら」

4月11日中学校入学式。

私は春野楓。今日から中学一年生。なんだけど…

「楓ー!!お前のせいで遅刻するじゃねーか。早くしろよ!」

「もー、うるさいなー。わかってるわ!」

馬鹿でかい声で叫んでいたこの男は夏坂凛。怒りっぽくてうるさい。親父みたいな性格。生まれた時からずっと一緒にいる幼馴染だ。そういう幼馴染はもう一人いる。

「楓ー、凛早く行こう。遅刻するよ。」

この子は秋月颯希。おだやかで優しい性格。でもキレるとめっちゃ怖い。いつも仲良い私たちは近所でもなかなかの有名人。でも、今日から私も中学生。恋に友情、いろんなことをしていけたらしていけたらいいな。と、紹介はここまでにして、私たちは今、もうダッシュで学校にむっかってます。私は学校が好きだけど学校が好きだけど嫌いなとこがある。それわすぐにわかります。学校につきクラス分けを見ると私は絶望した。それは、凛と颯希と一緒のクラスだったことだ。コイツらと同じクラスだったことで小学校のときどんな目にあったことか...。教室の前につき深呼吸をして教室のドアを開けた。

「キャー!凛くんと颯希さんのご登校よ。」

そう、2人は、イケメンで超人気なのだ。小学校のとき、私はこのふたりの幼馴染であるゆえにいじめられていた。理由は簡単で、凛たちがバレンタインに私のチョコ以外受け取らなかったことである。だからそんな自分にそんな自分におさらばしようと思っていた矢先がこれである。神さまって残酷だ。入学式が終わって放課後、凛と颯希と帰っていたときのことである。私たちは桜の木が立っている河川敷であそんでいた。この河川敷は小学校の頃からおきにいりの場所である。その河川敷で遊んでいた時、

「春野さん。お話があるんですけど。」

と、1人の男の子が言ってきた。私達とおなじ制服で名札に「冬咲斗真」と書いていた。

「僕と付き合ってください!」

と、冬咲くんはいきなり言った。それが私のうまれてはじめて「告白される」という体験だった。



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