狭い箱庭の中で勇者は傀儡と踊る

空廼紡

『ハルメス詩歌』第八幕~第六章~

祝いの花、しずる時、礎王いしずえおう、玉座を戴いただけり




 其は、き世をはらふ導とならん




 黎明れいめいながらふ時、藍のそらに流るる一縷いちるの輝き



                  

 あかつきそびゆる影は彼かの人を隠ろふ



            

 風、まわれり地に光を宿りし嬰児みどりご、生まる



  

 其は、深淵しんえんの王を喰らふ者なり







          『ハルメス詩歌』第八幕~第六章~より抜粋


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