彼氏の可愛い一面

第1話

◯アパート（優の部屋）

優はテレビを見ながらくすくすと笑っている。

陽奈「ねえねえ構って〜」

風呂上がりの陽奈がソファーに座り、優に抱きつこうとする。

優「今テレビ見てるから無理」

背中に手を回されそうになったが拒む。

陽奈「もう...なんか退屈...」

目の前にあった雑誌をパラパラと読む陽奈。

優「ねぇ陽奈、向こうにいってくれない」

テーブルの方を指差す優。

陽奈「え！？なんで？」

優「いいから離れて」

急に突き放され、頬をぷくーっと膨らませる陽奈。

なんだか、いつもとは少し違う優に不安になる。

陽奈「ねぇ、他の女の子と会ったりしてないよね?」

優「そんなわけないだろ」

陽奈「じゃーなんで突き放すことするのよ！」

目尻には少し涙がたまっている。

優「はぁ...」

優はテレビを消し、陽奈を見る。

優「あのなぁ、風呂上がりのお前に抱きつか

れたら興奮すんだよ！それくらい気づけ...ばかっ

！」

陽奈「...えっ...」

陽奈の頬はカーッと真っ赤に赤面する。

優「いいから向こう座れよ...」

優も赤面していた。

そんな優の姿にニコリと口元を緩ませる陽奈。

陽奈「いーやだ♪」

優「おいっ...!?」

陽奈は優に抱きつき、幸せを感じるのであった。