そこに私がいた。

第１話 私がいる。

私は普通の女子高校生。

特に特徴もない普通の高校生。

この世界に何で生まれたのか分からない。

いじめ。虐待。殺人。テロ。紛争。

こんな悲しいことばかりある世界に何で生まれたんだろう？

私は孤独だ。

家族は事故でみんな死んだ。

生涯、孤独だ。

回りにいる人間たちは嫌いだ。

いつも誰かと一緒にいる。

家族。友人。クラスメイト。ましてや何百万人のSNSの友人。

しかし、私は孤独。

ケータイも持ってない。

保護施設から、抜け出した。

もう、この世に何の未練もない。

今から死ぬんだ。

そんな時だ。

ふと、誰もいない、私の部屋に、その人はいた。

それは、私だ。