第260話 僕の嫁はオークの酋長達……(83)

 と、我等が予告のように告げても。二カ国の王となった健太の口から漏れる最初の言葉は?


「……だからアイカさんが、昨晩僕に……」と。


 彼は? 独り言のように言葉を漏らすだけなのだ。


 う~ん、でも? 自身の新たな主の独り言を聞いた女王ルインは?


「此の国の女王アイカがどうしたの~? あなた~?」と。


 彼女は訊ねる。


 ……だけでなないのだ!


 比の国の女王ルインは自身のライバル国の女王アイカの名前が。自身の主さまである健太の口から漏れてきたので。


 彼女は自身の顔色を変え、慌てふためきながら。


「あなた~? 昨晩~? 女王アイカがどうの? こうのって? 一体どう言うことなの~?」と。


 比の国の女王ルインは? 王である健太へと、少々荒々しい口調で、慌てふためきながら訊ねたのだ。



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