第221話 僕の嫁はオークの酋長達……(44)
いくら健太が『ルインさん~! 僕はそんな古から伝わる結婚のプロポーズのしきたりなど知らなかった……。だから? 今回の結婚は無効にしてくれ……。お願いだから……』と言葉を返そうが成立はしなし。比の国の女王ルインが? そうはさせない……。
また健太自身が? 比の国の女王ルインとの結婚を拒否……。
まあ、この時点で二人は? オークの種族的には夫婦なのだから。健太が比の国の女王ルインとの結婚生活を拒否……と、言うことは? 日本のある世界で言う『離婚』に当たる訳だから? 彼は自身の妻である比の国の女王ルインにそれなりの代償……。この辺りの国々共通のお金を彼女に差し出すか? 自身の持つ領地……?
と、言っても? 健太自身は? この時点で? 自身の領地を持っていないと思っている。
もしも仮に? 彼が自身の国や領地を持っていると、この時点で気がついていても? 比の国の女王ルインの健太(白馬の王子さま)の別の妃達……。
そう~? 此の国の女王アイカや他の国ライが自国を比の国の女王ルインへと差し出す訳もなく。
健太(白馬の王子さま)をこの世界へと召喚した此の国の丞相であるシルフィーに、『シルフィー頼むよ~。僕をルインさんから解放して~。彼女と離婚をしたいから~。シルフィーの領地や財産を慰謝料がわりに~。彼女の差し出してよ~。お願いだから~』と、嘆願しようが~?
いくら~? 自身の夫(王子さま)に大変に甘いシルフィーでも~?
『ダメですよ~。あなた~。この度は我慢して~。比の国の女王の婚姻を素直に受け取り~。王様になりなさい~。そして~? もっと~、もっと~、高みを目指しなさい~。あなた~。私(わたくし)のために~!』と。
此の国の丞相であるシルフィーには? こんな感じで諦めるようにと諫められ……だけならばいいのだが~? 妻である自分の為に、もっと高見を目指し──! もっと働けと鼓舞をしてくるのみ……。
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