第213話 僕の嫁はオークの酋長達……(36)

 だって~? 彼女の健太(白馬の王子さま)が、エスコートして案内……連れてきてくれた場所は? 本当に人気の無い場所……。


 そう~? 熱帯雨林の木々が生い茂る。暗い密林の中にある小川だからね~。若い二人のカップル……。半分夫婦な二人が、誰に邪魔されることもなく、密かに逢引きをするには申し訳ない場所だから。


 比の国の女王ルインは? この密林の暗闇にある小川に着くと?


(……ここならば~? 私の幼い頃からの夢……。そう~? 可愛い王子様と契り。王子様の正真正銘の妃になる夢が、必ず叶うから……。私が計略した妙計は成功……。間違えなしに夢が叶う……)と。


 比の国の女王ルインは? 金色に輝く自身の美しい瞳で、この薄暗い空間を注意深く見渡し確認しながら脳裏で思う。


 そう~? 彼女自身が計略し、元王であるカーンを欺いてまで強行──。彼女が実行した策が確実に成功したのだと確信をしたのだよ。


 と、なれば?


 比の国の女王ルインの艶やかに濡れた唇が開いて──。


「ふぅ~」と、安堵の声が漏れてくるのだよ。


 でッ、終われば~?


 今度は彼女~?


「うふ~」と、笑みを浮かべながら。その場に座り込むのだ。


 そう~? 比の国の女王さまの愛する健太(白馬の王子さま)の真横に……。


 それも~? 比の国の女王ルインは~? 健太(白馬の王子さま)の方を見詰め──。彼へと妖艶に笑みをしてみせながら。その場に座り込むのだよ。


 健太(白馬の王子さま)へと寄り添い、しな垂れかかり甘えながらねぇ~。

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