第182話 僕の嫁はオークの酋長達……(8)

 と、なれば~?


 これで~?


 尚更~?


 此の国の王へとなる可能性が薄くなってきた少年……。惨めで悲惨な、健太(白馬の王子さま)のことを更に、『ホホ~』と。自身の艶やかで妖艶な唇へと──。


 彼女のアマゾネスではない~。シャーマンらしい~。大変にしなやかな手を唇に当てながら高笑い──。


 そう~? 余りにもか弱い~。自分のアクセサリーになりそうな健太(白馬の王子さま)へと嘲笑うのだよ。


 健太(白馬の王子さま)が、自身の夫であるカーンと見比べても、余りに弱々しい存在だから~。


 ……ではなく~?


「あっ、あああ~。あなた~。早く~。カーンから逃げて~。お願いだから~。でないと~? あなたが本当にカーンに殺されてしまう~。だから早く~。逃げてよ~。お願いだから~。あなた~」と。


 比の国の女王ルインは健太(白馬の王子さま)に対して? 完全に妻的振る舞いへと変貌……。



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