僕の嫁はオークの酋長！（僕はジャングル王になる！ なるのだ！）

第181話 僕の嫁はオークの酋長達……（７）

　どうしても彼は～？　再度～？　王の座につき妻達を守る義務があるからと思っている。

　此の国の女王アイカが、オークの女王……酋長的振る舞いである。

　比の国の女王ルインと同じ政……。一妻多夫を採用しようとも知らずに。

　自身が敵わぬ敵である最強のオークの男（戦士）の一人カーンへと果敢に攻めまくるのだよ。

　自身の小さく貧弱な拳から『ペチ！　ペチ！』と。何とも情けない音を出しながら。

『ハァ～、ハァ～』と、息遣い荒く立ち向かう。

　う～ん、でもさぁ～？　所詮健太は人種の男～。

　これが～？　いくら～？　健太ではなくて～？　他の人種の男達……。異種格闘技の選手や空手家、柔道家、プロレスラーだとしても～？　オークの最強男（戦士）の一人である比の国の王カーンには誰も勝てることは不可能なのだ。

　だから先程から～？　試合会場内で異様な光景……。

　先程も我等が説明をした通りで、例年の如く、オークの老若男女達の強い男へと送る絶賛と歓喜は、今は消えてなくなり。観客席からは？　オークの勇敢なアマゾネス達の絶叫──。

「やめて～！あなた～！　お願いだから～！」

　と、悲痛な叫びが聞こえてくるのだよ。

　それも～？　先程我等が説明をした通りで上座……。

　それも～？　此の国の女王アイカの一族の女性達ばかりでななくて。他の国女王ライも自身の顔を両手で覆い隠し。自身の主の日さ任変わりゆく容姿を見ないようにしながら悲痛な叫びを漏らしている始末なのだ。