第168話 健太とウォン(11)

 特に王の玉座から外れた健太へと妻的振る舞い……。


 自身の夫……。王として諫め、大会へと、ウォン(他人)の代役で出場をしないで欲しいと、甘え声色と仕草を駆使しながら嘆願をしてくる女王アイカだけではないか~?


 健太自身の周りに集う多々居る妃達へと良いところ~。


 そう~? 彼は少しでも格好良いところを夫として。自身の財産達へと見せ──。『健太~。良く頑張ったね~』と、お褒めの言葉を頂きたい。


 だから~? 尚更~? 健太は~? 今回の祭典のメインイベントである格闘相撲大会での決勝~!


 そう~? 今回の格闘相撲大会屈指の好組み合わせ──。


 比の国の王カーンと此の国の領主であり。オークの男最強だと世に称えられているウォンとの対戦試合の代役をしない訳にはいかない。


 いくら彼が~? 二人の漢……。戦士ウォンやカーンと見比べてみて──見劣りをする。貧弱、貧相の青瓢箪的な容姿をしていたとしても。


 彼……。建太自身も『サムライ』の国──。日本から召喚(きた)サムライ男子であることには間違えない。



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