第166話 健太とウォン(9)

 エリエやウルハ……。プラウム、サラ以外にも多々いる女王アイカの一族の結婚、未婚の女性達からも健太(主さま)へと。ウォンの代わりに格闘相撲大会への出場を辞退するようにと健太はせがまれ嘆願をされるのだが。


 先程も我等が説明をした通りで健太は、女王アイカに良いところを見せたいのだよ。


 だから自身の心の中で~?


(僕も男だ~! 必ず負けるとわかる相手であっても。今回は逃げ隠れするようなことはしない! 必ず相手に一矢報いてやるからな! そして? アイカさんに褒めてもるのだ……。健太良く頑張ったねと……)


 彼は妻(一族の女性)達の意見や嘆願を聞かずに。健太らしくない血気盛んでいるのだよ。


 まあ、彼の場合……。健太が逸る気持ちも、我等もわからない訳ではない。


 だって彼は? エリエ集落での戦士シンとの模擬試合の最中に。戦士シンから一方的に殴り蹴られ、敗れている……だけではないね~?


 此の国の女王アイカが、王候補から除外してしまう程の失態……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る