第158話 健太とウォン (1)
「えぇ、えええ~! うそぉ、おおお~! 僕では無理です~! だから誰か~? 僕以外の戦士(ひと)に、変わりをお願いしてください~! お願いします~!」
……ん? 何だ~? 何だ~? 何事だ~? 健太の絶叫染みた声が聞こえてきたね~?
だから我等は、彼の絶叫が聞こえた方へと視線を変えてみるよ。
どうせ~? 今日の祭典のメインイベントである格闘相撲大会の決勝の方は、比の国の王でもあり、戦士でもあるカーンの入場したところで。何故だかわからないけれど? 只今中断をしている最中だから。我等は健太の絶叫が聞こえた方へ視線を変えてみるね~。
と、我等が思ったところで~?
「建太が勝利しようが~、負けようが~。今回の格闘相撲大会の勝利は~。我等~。此の国の勝利は揺るがないのだから。調子を崩した俺の代わりに健太が出場をして、カーンの相手をしてくれると助かる~。頼むよ~! 健太~! 俺の代わりに格闘相撲大会の戦士として出場をしてくれ~。お願いだ~」
まあ、こんな感じで~? 男性の声色……。
それも~? 悲痛な声色で、人種である健太へと、格闘相撲大会へと自分自身の代わりに出場をしてくれと嘆願をしている最中なのだと思われる~?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます