第149話 邪な計略…… (5)

 まあ、彼の場合は~? 健太への嫉妬心から女王アイカの様子に不満がある訳ではなく。ウォン自身が次期王へとなるための野望……。その為の不安材料になる可能性があるので。やっと彼が仲直りのできた元婚約者? 元彼女? が、健太への嫉妬心をあらわにしている様子に対して。ウォン自身は不安で仕方がないから、良い顔をしながら女王アイカの顔を見ることはできないでいる最中なのだ。


 まあ、彼自身は? 比の国の王カーンと一緒で、アイカと健太の関係……。女王アイカが健太のことを抱き枕にしながら床を一緒にして睡眠をとろうが、全く気にはしない大人の対応……。


 そう~? 比の国の王カーンと一緒で、オークの女王や領主、酋長と呼ばれるアマゾネス達とは、そう言う者~。一妻多夫なのが当たり前だと知っているし、思ってもいるから~。それが~? 当たり前のことだと認識している~。


 だから女王アイカと健太の関係に対して、一族の女性陣のように嫉妬心をあらわにすることは、ウォンや一族の男性陣達は本当にないのだよ~。


 まあ、各領地、集落に住む若者達や、妻が健太(アイドル)の追っかけをしている者達は良い顔をしてはいないのだが。


 この国……。いや~? この世界かな~? 夫婦がお互い別の異性に対して好意を持ち、一夜共にしようが。それを罰する法律もないし。多重結婚をしていても、法でいけないと定められていないから、別に罰せられることはないので、皆がオープンなのだよ~。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る