振り向かずに

あなたを追った視線はいつか

追う意味を見失っていた


私の中で育ってしまった虚像のせいで

私があなたの本当の姿を

認識すら出来なくなったから


恋の愚かさに溺れ

愛を知ろうとせずに

やっていたことは

独りままごとだったのだと

気づけもしない


濁っていく目にはあなたが見えない

澱んでいく想いは逝き場所がない


噛み砕いて呑み干して欲しい

いっそ、過ちごと…

望む罪に冷たい眼差しを遺して


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る